ヌバックレザーのベルト、TAVARATオリジナルのバックル

本革製品というと基本的に季節はありません。しかし素材によってはこんな季節に合うかもしれない、そういうものもあります。ヌバックレザーやスエードといった起毛系の革はその1つで、ビロードのようなその表情は非常に暖かみがあり、これから涼しくなるにつれ存在感を増す素材でもあります。そんな起毛系レザーのヌバックを使用したベルト。

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ヌバックレザーは本革なのですが、その表情はビロードや絨毯のような暖かみと高級感があります。さわり心地も非常に気持ちが良いです。起毛しているので撫でるとその部分が色が変わって見えます。反対方向に撫でるとまだ色が戻るといった感じでさわり心地と面白さとでずっと撫でていたくなります。

このヌバックはヨーロッパの原皮を姫路のタンナーで鞣し、製品として仕上げた国産のヌバックレザーです。裏地にも同じく姫路のタンナーで作ったスムースレザーを使用しています。表裏に本革を使用した総本革のベルトとなります。・・・というのは書くまでもないことなのですが最近某ショッピングモールなどでは本革と記載して表地だけだったり、本革と書きながら表地も合皮であったりといった粗悪品がベルトや名刺入れなど革小物で増えている感じで、こういうことをしっかりと書いていくことの必要性をあらためて感じているところでございます。

話が逸れました姫路産の本革を表裏に使用したこのベルトと組合わせるバックルに今回は力を入れました。

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ベルトを作る場合、基本的にバックルはバックルメーカーさんが作った既製品を組合わせて製品作りをします。素材は亜鉛合金が一般的です。今回はそのバックルメーカーとともにオリジナルのバックルを製造しちゃいました。

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真鍮バックルについてはまた別の記事に書かせて頂きますが、真鍮の板をくり抜いてそれを形にしていくというなかなかの工程を経てようやく製品と仕上がります。そのバックルをヌバックに組合わせることで格好良いベルトに仕上がりました。

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どうでしょう。非常に雰囲気があると思いませんか?冬場のコーディロイジャケットや、ウールのスーツなど厚手の生地に非常にぴったりとハマると思います。また、ヌバックやスエードの同系色の靴と合わせることで冬のお洒落が一層に引き立ちます。高級なヌバックのジャケットと合わせるとさらに素材感が引き立ちますね。

 

さて、今回は起毛レザーのヌバックのベルトのご紹介ですが、同じ起毛レザーのスエードとはいったいどういった違いがあるのでしょう?という点について少し書かせて頂きます。よく人括りにされるバックスキンについても少し付け加えさせて頂きます。

・ヌバック
革の吟面(表面)をバフで研磨し起毛させたもの。毛足の短い起毛で、ビロードのような高級な質感を楽しめます。

・スエード
革の床面(裏面)をヤスリやバフで研磨して起毛させたもの。ヌバックに比べて起毛が大きく粗い感じがします。ヌバックよりもカジュアルな雰囲気がします。

・バックスキン
これはスエードやヌバックの総称として起毛レザー全体を指すことが多いのですが、これは間違いだそうです。先日記事に書いた株式会社藤本安一商店さんに教えて頂いたのですが、バックスキンとは鹿革の総称だそうです。バックはbackではなくbusk。つまり鹿です。このバックが間違って認識され、back→裏地→裏地を起毛させたスエード→起毛レザーの総称といった感じで誤認識が広まっているのだとか。鹿革をメインにされている藤本さんならではの知識でございました。

ということで3つの違いをざくっとですが書かせて頂きました。今回はその中のヌバックを使用したベルトのご紹介でございました。

最後にヌバックのデメリットについて少し。ヌバックは色落ちしやすい革です。本革ですのでそもそも色落ちはしやすいのですが、それに加えて起毛の際のバフがけの細かな粒子が残っていて衣服や鞄に色移りしてしまうということだそうです。ただ、それはヌバックの染色技術などにもよるところもあります。

今回のベルトに使用しているヌバックについても当然色移りの可能性はありますが、通常に使用している範囲で例えば白いパンツに合わせるといったことでも無ければ大丈夫だと考えています。実際私もサンプルを2ヶ月ほど使用しておりますが、色移りが気になったことは1度もございません。もちろん無いとは言い切れませんが、通常の革で考える範囲の対策、できるだけ濡らさない、防水スプレーを使用するといったところで問題はないのかなと考えております。ご参照下さい。白系のパンツでの使用だけは避けてくださいね。

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ブラック、キャメル、ダークブラウン、ネイビーの4色ありますが私個人の感想としてはこのネイビーが一番格好良い色合いに仕上がっております。

 

 

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2017年8月28日~10月30日までMakuakeプロジェクト実施中!!

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国産カーフのミニウォレット

Makuakeプロジェクトや泉大津市長のご来店など色々と目まぐるしい毎日ですが、新商品も少しずつ入ってきております。今日はその中の一つ、国産カーフのミニウォレットについて。国産カーフについて、5月にこんな記事を書いておりました。

tavarat.hatenablog.jp和歌山のタンナー(皮革製造業者)、株式会社藤本安一商店さんで作ったカーフレザーについての記事です。こちらの革を使った製品がついに仕上がってまいりまして、先日より販売をスタートさせています。

革の詳細については上記の記事を参照頂きたいのですが、簡単におさらい。基本的にドイツやフランス製が有名なカーフ(生後6ヶ月未満の子牛より作られた革)レザーですが、国産のものも多くはないですが作られています。ただ、多くは高級革靴などに使われて、革小物として出回るものはほんの一握りです。今回はそんな貴重なカーフレザーを藤本安一商店さんに仕上げて頂き、一つの製品として作り上げました。

国産カーフL字ミニウォレット

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出来上がったのはL字のミニウォレット。よく見る形ではありますが、しかし細かな拘りを込め、さらにこの革ならではの特色がこの財布には詰まっています。

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この財布の特色は、コンパクトな中に小銭、お札、カード数枚をまとめて入れられること。ちょっとしたお出かけとか、ポケットへ入れておくのにちょうど良い形なのです。メインの財布、もしくはカード入れが別にあればあとはこの財布だけで十分収容できます。形はこの形状と同じような正方形に近いものから横長のものなど色々とありますが、お札が引っかからないちょうど良い高さでこの財布は仕上げています。オールインワンのはずなのにお札がファスナーに引っかかりやすければ意味がありません。

使いやすい一方で欠点は小銭の取り出し。ある程度しっかり入れる人だと特に不便はないですが、小銭をきっちり使う人は底の方に溜まってしまうので取り出しにくいと感じるかもしれません。ただ、それは硬い革の時に顕著でもあります。この形を柔らかいカーフレザーで作った理由の一つは開きやすさにあります。外はもちろん、中の小銭入れもしっかりと開きますので取り出しにくさは軽減されます。

革が柔らかいとカードは大丈夫?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、この財布の場合カードは束ねて保管します。そのため強度が上がるので、普通の使い方で折れることはまずないと思います。カードポケットがあって段になっているほうが実は重ならない部分が多く折れやすいのです。ただしお尻ポケットに入れるような場合はカードは入れない方が良いです。

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カーフレザーは中のポケットにも使用しています。内側にひっそりと入れたロゴ、格好良いと思いませんか?この写真でおわかりのとおり、革の裏側には裏張りをしています。これは合成皮革になります。合成皮革といってもピンきりですが、こちらは財布の内装用に作られた強度の高いものになります。表がカーフレザーという非常に柔らかい革なのでそれだけでは強度が弱いため、この財布はカーフレザー×芯材×合成皮革という3層にし、型崩れを抑えたり財布としての強度を保ったりしています。この形の財布はだいたいのメーカーさんが裏地を張らずに作りますが、こうして裏地を張ることで耐久性を上げたりカードや小銭の滑りを良くして取り出しやすくするという工夫をしています。

ファスナーもYKKの最高峰ファスナーエクセラを使用。硬すぎて開けにくいとか、緩すぎて勝手にファスナーが開いたといったこともなく、非常にスムーズな開閉です。

さて、仕様の説明が終わったところでこのカーフレザーの魅力についてあらためて書かせて頂きます。先ほど柔らかいので開きやすいということは書かせて頂きました。子牛からできた革は非常にしなやかで、大人の革とは全く違う質感を実感頂けます。特にこの革は極端な加工をせずに非常にナチュラルに仕上げています。そのため柔らかさとともに特徴的なのが肌触り。成牛の革はしっかりとした張りのある感じになりますが、この革は非常に滑らかなさわり心地を感じられます。ネット上では表現のしようがないのですが、スタッフは「ずっと撫でていたい革」と表現しておりました。

柔らかさについては上の写真の通り、何の力も入れずに大きく開きます。固い革ではこうもいきません。

経年変化

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この革の特徴は何と言ってもその変化にあります。ポリッシュという艶出しの仕上げを最低限に抑え、肌触りや表情を大事にした仕上げにしています。ありのままのカーフといっても良い、ナチュラルな仕上げなのです。革の鞣しは植物タンニンであり、染色は染料。このナチュラル仕上げ×タンニン×染料仕上げの組み合わせでどんな革よりもその変化を楽しむことができる仕上がりになっております。

まず第一の変化が艶。上の写真の右が使用前、左が使用約2ヶ月です。艶だし加工を最低限に抑えている部分が約2ヶ月の使用でこのように艶のある表情へ変化します。ここからはタンニンの性質によって日焼けや脂分の吸収により、時間をかけてより色濃く深みのある革質へ変化して行きます。他の色は革の端切れで試したものですがこちらは1ヶ月ほど半分のみを毎日手で触ったもの。右がbefore、左がafter。

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ブラック↑

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ネイビー↑

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ブラウン↑

こういった革の変化を楽しめる財布としても、特に革好きの方に気に入っていただけるんと思っております。

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ちょうど昨日新しい企画の相談で株式会社藤本安一商店さんにお話を聞きに行ってきました。担当頂いている藤本拓朗さん、革に関する熱いお話にいつも時間を忘れて聞き入ってしまいます。このカーフは和歌山の老舗タンナーの歴史と拘りと技術が詰まった革でもあるのです。

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余談ですがカーフレザーの大きさは一枚で約80デシ。(デシは革を表す単位。1デシ10×10cm)。成牛の革は半分の半裁で約250デシ。1枚になると500デシですからカーフは成牛の約6分の1程度になります。1枚から取れる製品の数は当然少なくなり、そのぶん希少性も高くなります。大きさだけでなく、繊細なカーフを鞣すには高い技術も求められるのです。

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↑が藤本さんがカーフを両手で広げたところ。成牛は両手で広げるなんてできません。これもカーフならではの光景といえます。


革を表現するとき、「唯一無二の素材」という言葉がよく使われます。これは革が動物であり、1頭1頭それぞれがもつ特徴・・・傷であったりシワやトラであったりがあり、他に2つとない革となることを指すのですが、今回のカーフレザーはそれらも含め、この製品のためだけに仕立てて頂いた革でもあります。他では手にすることのできないまさに「唯一無二の革」となるのです。

 

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泉大津市の南出市長、泉佐野市議の布田さんにご来店いただきました。

Makuakeでの名刺入れプロジェクトもはや2週間が過ぎました。沢山の方に応援を頂き、現在74名のサポーターの方にご支援頂いております。(9月12日現在)

クラウドファンディングをしてみて気付いたことは、応援メッセージを頂く方が本当に多いということです。Amazon等でお買物をされて、レビューを入れていただける方というのは100個売れて1つ入るかどうかという割合なのですが、Makuakeでは現在10人の方より応援のメッセージを頂いております。もちろん製品が届いてからのレビューとクラウドファンディングでの製品到着前の応援メッセージでは性質が全く異なるのですが、応援を頂くというのは本当に励みになります。

 

さて、Makuakeプロジェクトも落ち着き今は冬物の新商品などの準備を進めております。今年の新作は二つ、カシミヤマフラーとキャッシュウールを使用したマフラーになります。キャッシュウールはまだ生産中ですが、カシミヤマフラーはすでに入荷しております。

このカシミヤマフラーですが、素材のカシミヤは毛布の産地でもある大阪府泉大津市忠岡町で紡績されたもので、編みを愛知県一宮市で行った後に再び泉大津市に戻り、アザミ起毛という方法で仕上げをしております。詳しくはまたご紹介をさせて頂きますが、この製品のページについてどのように記載していこうかと色々と調べているなかで、起毛をして頂いている藤井若宮整絨株式会社さんについて調べていると、こちらのクラウドファンディングのページが流れてきました。

 

沢山の方に支援を頂いておりますね。凄い。このプロジェクトの中に、泉大津市の南出市長が出て来られるんです。何を隠そうわたくし山本の故郷もこの大阪府泉大津市で、このプロジェクトにも興味がありますし、私が地元を離れたあとに市長になられて活躍をお聞きしている南出市長にも非常に興味がありました。そんなタイミングで昨日のお昼過ぎに店舗へ3名のお客様が。いらっしゃいませ・・・と声をかけて3度見くらいしてしまいましたがなんと南出市長ご本人がご来店下さいました。

ちょうど泉大津について調べていたタイミングでの泉大津市長のご来店。驚きでしかなかったです。泉佐野市議の布田さんと、ご友人と3人でお隣の美味しいそば屋「そば心」さんでランチをされたあとに立ち寄って下さったそうで、たまたま通りかかったのかなと思ったらそうではなく、以前から知っていただいていて「近くにあるんじゃないか?」と調べて下さったらなんと隣だったので訪れてみましたということでございました。

地元の市長にこうして知って頂けているというのはなんとも不思議で、嬉しいことでもございました。南出市長は泉大津市と関わりのある製品をもっともっと泉大津の人に使って欲しい、そういう想いを持たれており、泉大津市のニットメーカーさんとともに作った当店のニットマフラーを購入頂いていたそうです。

非常に若い市長さんで、これからの故郷の活性化が楽しみです。

www.city.izumiotsu.lg.jp

南出泉大津市長、布田泉佐野市議、そして知人の方とともにTAVARATの製品作りについてや弊社の製品作りに関してなどお話をさせて頂き、南出市長の泉大津に対する熱いお話などもお聞かせ頂いて、楽しい午後の時間となりました。こういったご縁は大切にしていきたいと思います。

南出市長、布田市議、お忙しい中ご来店いただきありがとうございました。

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急いで撮影したので自分だけ光が当たる感じになってしまいました・・・申し訳ございません・・・・・・

 

TAVARAT Store Manager 山本 

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泉大津のニットを使ったマフラーはこちら↓

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Makuakeプロジェクトの名刺入れ、製品開発ストーリー

製品つくりのはじまり

クラウドファンディング、Makuakeにてプロジェクトを8月28日12時にスタートさせることになった名刺入れのプロジェクトストーリーPart5。プロジェクトスタートにむけての記事はこれでラストになります。最後の記事は商品開発ヒストリーと、part4までで書ききれなかったことなどを書いてまいります。

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名刺入れ作りはこの一枚のラフ画からスタートしました。TAVARATを運営するサイバール株式会社には「ものづくり部」という、商品開発に携わるスタッフが集まる部署があります。その中の若い女性スタッフが持ってきたのがこのラフ画です。

「こんな感じで真鍮と本革を組合わせた名刺入れって宇内金属さんで作れないでしょうか?こんなのがあったら格好良いかなと思うんですが。」

そういって出てきたラフ画には手書きで金属の箱のようなものと、そこに取り付けられた蓋で構成された名刺入れのようなものが書かれていました。

パッと見た印象で、「面白そう。けど難しいかな・・・いやできるかもしれないけどもの凄く高い製品に仕上がってしまうかも・・・」

金属加工といっても色々な種類があり、プレス加工が得意な宇内金属工業さんでこれをどう形にできるのか?と色々なイメージを頭に巡らせました。とはいえ自分で考えたところで全くイメージは進まないのでこのラフ画を元に、担当の方との打合せに向かいました。

宇内金属工業さんとの打合せでは
「ここをこうしたら・・・」「いや、それは難しいやろ。こっちでどうや?」
といった話でどんどん色々なアイデアがスタッフ同士で議論されていました。宇内金属工業さんとの打合せが楽しいのは基本的に「それは無理です」というお話が出てこないこと。結果的に難しくても、最初はだいたいこんな感じで色々な議論が始まります。私が始めて訪れたときもそうでした。まだショップやコンセプトすら固まっていない会社の商品について、真剣に耳を傾けお話を聞いて頂いたことを今でも鮮明に覚えています。

話が少し脱線しましたが、こうして議論を重ねた結果、「ひとまず試作してみましょう!」ということになりました。それから約1ヶ月後。「山本さん、サンプルができました。ただ・・・・ちょっと・・・うーんどうでしょう。」といった感じで連絡があり、どうも良いものができたという雰囲気は感じられなかったので不安になりながらサンプルを見ることに。

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「おお、ちょっと違うけどラフ画に近い。なかなか良いんじゃないですか?」と問いかけてみると、「山本さん、これ持ってみてください。」とのお返事。そこで手に持ってみると・・・・

 

「お・・・・・重いですね・・・^^;」

 

持ってみて不安の意味がわかりました。とりあえずできそうな方法で周りを真鍮で囲んで作って頂いたのですが想像以上にずっしりきました。

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軽いステンレスやアルミと違って、真鍮でこの形にしてしまうとかなりの重さになってしまいます。薄くすればもしかしたら軽くなるのかもしれませんが、そうなると強度が保てなくなります。真鍮は加工がしやすい金属なのですが、その分柔らかいために薄くした状態を保つということには向いていません。金属で作る以上、革だけの名刺入れよりは重くなるのは仕方ないとは思っていました。ただ、さすがに一線を越えてしまっている気がしました。

せっかういい感じできたのにこれでは製品化は難しい。ひとまずサンプルを持ち帰り、「うーん、今回はちょっと難しいかな」と製品化は諦めようとこのとき考えておりましたが・・・しかし宇内金属工業さんもサイバールの若手も諦めません。

この形から、製品として仕上げるにはどうすればいいか?の議論がここから何度となく繰り返されました。軽くするにはとにかく金属部分を減らす必用があり、真鍮の良さと革の良さを組合わせるのに最適なラインはどこ?どう作れば製品として成り立つの?そんな試行錯誤が繰り広げられ数ヶ月たったのち、次のサンプルが仕上がってきました。

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山本「おお、前回よりも革の存在感が出てますね。しかしこの丸いのは・・・カシメですか?なぜここにカシメが・・・・」

宇内金属工業D氏「側面を見てください」

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山本「こんなところに真鍮が!?」
D氏「両サイドに真鍮の棒を入れて、カシメで留めてみました!」

山本「おぉ!!!」

実際のやりとりがどうだったか記憶が曖昧ですが、こんな感じで2回目のサンプルを拝見しました。もちろん製品としてのセカンドサンプルですが、この間に何度も試作を重ねて頂いております。

重さは初回のサンプルよりも格段に軽くなり、これなら製品として問題のない範囲。中の形状はすでに完成形のもの(プロジェクトpart4参照)になっていて、真鍮の棒によって金属型の名刺入れのメリットでもある出し入れのスムーズさをしっかりと確保していました。これならいける!今までにない形で話題になるかもしれない!

そう思ったのですがまだ何かひねりが足りない気がしました。丸みを帯びた形がちょっとメンズ感が薄いような、インパクトに欠けるような・・・そんなところからこの作りに合ったデザインをスタッフと再構築。使い勝手にも配慮したいという想いも含めての作り直しとなりました。

そして最終的に出来上がったものがこのデザイン。

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 柔らかいデザインからメンズ雑貨らしい、力強い雰囲気に変わり、ホックを少し右に寄せることでちょっとしたことでですが使い勝手も向上させました。

こうして試作を重ねた期間は約1年。過ぎてしまえばあっという間ですがデザインの変遷をみるとその時間の長さをしみじみと感じます。宇内金属工業株さんにも本当に時間を割いて頂きました。

そうして出来上がったこの名刺入れ。できることなら多くの方の目に留まる形でスタートさせたいという想いもあり、弊社で実績のあったクラウドファンディングのMakuakeにてプロジェクトを企画させて頂く事になりました。特徴的なデザインで機能的な部分も兼ね備えた名刺入れですが、これが本当に受け入れてもらえるのか?気に入って頂けるのか?と不安に思う部分もあり、Makuakeのユーザー様を通してその評価を見てみたいという部分がございました。

それと、今回の製品作りについてだけではなくTAVARATのスタートから製品作りを支えて頂いた宇内金属工業さんについても沢山の方に知って頂きたいという想いもございます。このMakuakeプロジェクトを通して、大阪の工場が手がける新しい商品作りとその想いをぜひご体感ください。

 

工程の追記

Part4までで書ききれなかった工程写真を少しだけ追加です。革づくりの基本的な工程ではありますが・・・・まずはコバ磨き。

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↑静止画だと伝わりにくいですが、丸い部分は高速で回転しています。これでコバ(側面)を磨くことで、毛羽立ちを抑えたり艶だしをしたりします。

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↑こちらは面取り。革を裁断した状態は角が尖って使用感もわるいし、そこから毛羽立ったりもします。砥石で丁寧に角を落としていくのですが手作業で一つ一つなのでなかなか大変です。ただ、見た目にも影響する部分ですので手は抜けません。

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↑そしてステッチ。両サイドにステッチはないのですが、蓋の部分の表裏を合わせるのに縫製が必要です。一つ一つ線がずれないように丁寧に縫製していきます。

他にも沢山の工程がありますが、主なところをご紹介させて頂きました。名刺入れ1つを作るのにも非常に沢山の工程があること、知って頂けると幸いです。

近年は色々な商品が溢れ、安ければ良いという雰囲気も少なくはありません。もちろん安くてしっかりとした商品であればそれは素晴らしいことですし、TAVARATにも「TAVARAT-FLAT-」という価格帯を抑えたセカンドブランドもございます。ただ、価格を抑えた結果、革をただ型で抜いて縫製しただけでコバ処理も裏地処理もされていない商品が職人の技としてmade in japanの名のもと格安で売られていたたり、本革でないものを「本革」として売る事業者さんがいたり、お金で買った商品レビューでお客さんを騙したり、元々その値で売るつもりのない価格を定価に据えてめちゃくちゃな2重価格を設定したりなどなど、ネットでお客様が商品を購入する上で必要な情報がわかりにくくなってきている気がします。

TAVARATがそうあってはいけないと、できる限り情報発信をし、商品について理解・納得したうえで購入していただけるスタイルを、そして顔の見えるネットショップを目指してきました。しかし、しっかりと伝えようとして頑張れば頑張るほど「文字が多い」「見にくい」という今の時代の必要とされるものと相反する部分に直面したりもします。よりわかりやすく、より伝わるように、試行錯誤は続きますが「真面目に実直に」この部分を曲げずに頑張ってまいります。

長くなりましたが5回に分けてお伝えしてきました今回のMakuakeプロジェクト・真鍮×本革名刺入れのストーリーは如何でしたでしょうか?ぜひご参照いただき、この製品の魅力やTAVARATや宇内金属工業株式会社の取組み、想い、少しでも伝わりましたら嬉しく思います。Makuakeでのご支援、よろしくお願い致します!

 

 

TAVARAT Store Manager 山本 

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Makuake×TAVARAT プロジェクトストーリーPart1はこちら↓

tavarat.hatenablog.jp

Makuake×TAVARAT プロジェクトストーリーPart2はこちら↓

tavarat.hatenablog.jp 

Makuake×TAVARAT プロジェクトストーリーPart3はこちら↓

tavarat.hatenablog.jp

Makuake×TAVARAT プロジェクトストーリーPart4はこちら↓

 

tavarat.hatenablog.jp

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Makuakeプロジェクトページはこちら↓↓

【MakuakeプロジェクトURL TAVARAT】
https://www.makuake.com/project/tavarat/

《※ページは8月28日(月)12時~しか閲覧できません。それ以前は404エラーが表示されます。》

 

TAVARATを運営しておりますサイバール㈱のタオル事業部、タオルショップブルームのプロジェクトも平行してスタートします!こちらも応援よろしくお願い致します。


【MakuakeプロジェクトURL タオルショップブルーム】
https://www.makuake.com/project/moves/

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TAVARAT アンテナショップ

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Makuakeプロジェクトの名刺入れ、商品の特徴について

Makuake×TAVARAT プロジェクトストーリーPart4

4日連続の記事になりますが、クラウドファンディング、Makuakeにてプロジェクトを8月28日12時にスタートさせることになった名刺入れのプロジェクトストーリーPart4。本日は製品の使い勝手などなど、書いてまいります。

使い勝手ということでgif動画にて名刺を取り出すところを載せてみました。まずこれで伝わるところ・・・おそらく形の部分だと思います。ご覧のとおり、この製品の形は左右非対称になっています。

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元々は中央にあったホック。しかしどこか使いにくい。ホックつきの名刺入れの場合、ホックの部分に指をかけるのが一番開きやすいのです。ところがホックが中央にあると、ほんのわずかではあるけど親指をかけるのに手間取ってしまいます。そこでホックの位置を少し右寄りに。ほんの少しのことですが、これだけで開きすさが全然違ってきます。

さらに開けたところに切れ込みを入れておくことで、指で名刺を押さえやすくしています。どちらもシンプルな構造ですが、あるのとないのとでは全く使い勝手がことなります。

さて、上記はあくまで形状の特徴。これらは真鍮を使ってなくてもできる工夫です。ここからは両サイドに真鍮の柱を設けたことでどんなメリットがあったか?という点。まずは下の2枚の写真の比較をご覧下さい。上の写真は本製品。下の写真は当店で扱う一般的なマチ形状の本革名刺入れです。

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本革名刺入れの欠点はどうしてもマチが大きくなってしまって、それが名刺と干渉してしまう点です。写真下のように名刺がマチと干渉し、取り出す際に引っかかってしまう経験をされたことがある人は少なくないと思います。真鍮の柱を入れることで、両サイドがフラットになって名刺を取り出す際の干渉がなくなり、スムーズに名刺を取り出すことができるのです。真鍮の柱はただデザインのために入れているのではなく、機能面にもプラスに働いています。

また、縫製とマチを無くしたことでコンパクトな仕様にもなっています。上の写真でも名刺に対してマチ部分が名刺入れで占める割合がなんとなくわかると思いますが、マチが無い分幅はコンパクトになります。カシメを打たないといけないので真鍮の柱は最低限の幅が必要ですが、一般的な名刺入れの横幅にくらべ、こちらは5mm短くなります。形にもよりますが、高さはさらに1cmほど変わってきます。

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たかだか5mmや1cmと思うかもしれませんが、このサイズの革小物の5mmの差は非常に大きく、実際に手に取り比較してみるとその差は強く感じます。ただし、金属を使用している分重さは少しあります。革のみに比べ、少ししっかりと重みを感じることができます。

このように、真鍮の柱をベースに名刺いれを組み立てた商品と言ってもデザインで変わったものを作り上げたということではなく、しっかりと機能面に反映できるようなものができたことは製品作りにあたって非常にプラスの要素でした。

セカンド名刺入れ

今回のMakuakeでの本製品のキャッチコピーは「セカンド名刺入れ」です。名刺入れというと1つあれば十分という方も少なくはないと思いますが、メインの名刺入れを忘れたときに使えるものを鞄に入れておきたいといった方は少なくないと思います。コンパクトで嵩張りにくいので、バッグのサイドポケットやバッグインバッグなどに入れておいて、メインの名刺入れを忘れたときや、外出用の名刺入れとして使うのに便利です。

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色によって雰囲気は異なりますが、デザイン的には少しカジュアルでもあります。例えば銀行員や公務員のように固いお仕事の方には向いていないかもしれません。ただ、仕事とプライベートを分ける意味でも仕事ではカチッとした名刺入れ、プライベートにはこの目を惹く名刺入れを使うことで公私を分けたり気分を分けたりできるかもしれません。

もちろんメインの名刺入れとしてお使い頂いてもOKです。収容枚数は15枚~20枚(名刺の厚みによります)です。名刺を1日に何十枚も交換するようなお仕事というのは限られますので殆んどのお仕事においてまったく問題の無い収容枚数になります。デメリットとしてはサブポケットが無いことでしょうか。

デザイナーさんやIT関係の方、スポーツインストラクター・・・・ほかに作業員の方などなど、たぶん固いお仕事でなければ色々な方にお使い頂けるデザインです。ちょっとこ洒落た名刺入れを使うことで人目を惹くこともできますし営業の最初の話題にもなります。

part2で書いた金属にまつわるお話や、part3で書いた革にまつわるお話なども交えて、ぜひ営業トークに交えてみませんか?

 

ということでpart1~part4まで書いて参りましたが次回はプロジェクトストーリーのラスト、製品作りのストーリーやpart4までに書ききれなかった点について書いてまいります!

 

TAVARAT Store Manager 山本 

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Makuakeプロジェクトの名刺入れ、商品の仕様について(革ver.)

Makuake×TAVARAT プロジェクトストーリーPart3

3日連続の記事になりますが、クラウドファンディング、Makuakeにてプロジェクトを8月28日スタートさせることになった名刺入れのプロジェクトストーリーPart3。本日は製品特徴のなかの、革について書いてゆきます。

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今回の製品は金属(真鍮)と本革の組み合わせが特徴。前回の記事では金属をピックアップさせて頂きましたが今日は革の部分について語らせて頂きます!

製品に使用しているものは本革を使用しています。最近は合皮のものも本革と書いて販売する業者さんもいますし、それがためか本革をリアルレザーなどと表記する場合もありますがおかしな話で本革はあくまで本革なのです。

今回製品に使用しているのは姫路産のピットなめしフルベジタブルタンニンレザー。植物性のタンニンを、ピットと呼ばれるプール槽で浸透させて鞣したものとなります(鞣しとは、動物の原皮を製品としての革に仕上げる工程を指します)。 

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 本革というと、栃木レザーが有名ですが革の産地としては姫路が現在流通しているその多くを生産している一大産地ともいえます。その姫路地域の中でも色々なタンナー(皮革製造業者)がありますが、このピット槽を保有しているタンナーさんはごくわずか。日本全国でも10社もないと言われているそうです。

通常の皮革製造では、クロムという薬品か、植物タンニンかをドラムと呼ばれる機械でそれこそドラム洗濯機のようにぐるぐると回して成分を強制的に浸透させていくのですが、このピット槽では濃度の違うタンニンを少しずつ浸透させていきます。ドラムでの鞣しが約1日で終わるのに対し、ピットでは約1ヶ月から40日といった日数を要します。

非常に時間がかかるのですが、その手間のぶん、繊維が引き締まった堅牢な革が出来上がってきます。今回の製品にはこのピット槽で作り上げた希少な革を使用しています。

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もう1つの特徴は染色です。革の染色には大きく分けて顔料仕上げと染料仕上げがありますが、この革は染料仕上げです。顔料は表面に塗料を乗せて表面を覆うことでその表情を隠してしまうのですが、染料仕上げにあっては繊維自体を染めていくので本革の表情を損なうことがありません。染料仕上げのなかでも特に時間をかけて芯まで染め上げてますので側面や裏面も色が着いているのが特徴です。また、繊維質や部位によって染料の浸透具合が違ってくるので顔料のような均一な色にはならず、写真のようにムラのある仕上がりになります。特にキャメル、レッド、ネイビーなどはそれが顕著で、製品個々に違いがあって面白いです。

ベジタブルタンニンレザー×染料仕上げの特徴

さて、このベジタブルタンニンレザーと染料仕上げの組み合わせは2つの大きな特徴を持ちます。

1)日焼けをする

2)脂分を吸収する

この2つの特徴はベジタブルタンニンレザーの特徴です。植物タンニンの日焼けをする作用と、脂分を吸収する作用によって、この革は使うほどに色艶を変化させてゆきます。太陽や紫外線に当てることで色を変化させ、手の脂分を吸収したり、革に浸透させてある脂分が染み出てくることで使えば使うほどに色艶を増してゆくのです。

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こちらの写真は名刺入れと同じ革を使って作ったTAVARATの紳士ベルト(型番Tps-001)。上の写真が未使用時で、下の写真は約2年使いこんだものです。色が濃くなり、艶が増しているのがわかりますでしょうか?ベルトはとくに日に当たりやすく、手で毎日触るために脂分を吸収しやすいのでより顕著でもあります。

本革製品の商品説明で、よく「成長する革」や「経年変化」という言葉が出てきますが、本当の意味でこういった変化を実感できるのはベジタブルタンニンで鞣し、染料で染めた革になります。顔料仕上げの革や、クロム鞣しの革では柔らかくなる、艶を増すという変化はありますが色艶の変化にはなかなか至らないと思います。

(もっと本当の意味で成長する革というのは、植物タンニンで鞣し、染色をしていないいわゆる素上げのヌメ革と呼ばれるもの。生成り色から日焼けや脂分吸収で飴色に変化する面白い革ですが、本当の革好きでないと扱いが難しくもあります。)

 

 

5色+1

この姫路産の本革を使った名刺入れを、5色準備いたしました。

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↑キャメル。真鍮金具との色の相性は一番です。色艶の変化はレッドと並んで一番楽しむことができます。初期段階で部位による色の差が大きく、写真の色より淡い色の場合もありますが、日の当たる場所で数日置いていただけると濃くなっていきます。

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↑ダークブラウン。ブラックと並んで本革の定番色です。真鍮金具との組み合わせが高級感を持って見えるのがこのダークブラウンだと思います。色の大きな変化は無いですが、しかし艶を増し、濃さが増し、少し傷が入ったりすると牛革らしいワイルドな雰囲気がでてきます。

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↑ネイビー。染色前の素材が生成り色のため、ネイビーという名称ながら青と黄色が混じったような色合いになります。ただ、艶と濃さを増すにつれて青色が強くなりネイビーという名前に相応しい色へと変化していきます。

f:id:tavarat_blog:20170823172903j:plain↑レッド。キャメル同様に色艶の変化を存分に楽しめるカラーです。こちらも淡い色味のものもありますが、日焼けさしたり使い込んでいくとしっかりとした赤になっていきます。TAVARATはメンズブランドなのですが、正直この名刺入れは女性に使って欲しいカラーでもあります。赤と真鍮色は素直に「カッコイイ」です。

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↑ブラック。定番中の定番カラーです。ダークブラウンと真鍮の組み合わせが高級感を増すイメージなら、ブラックと真鍮の組合わせはどちらかというとアンティークな雰囲気が漂っているかもしれません。

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↑そして今回Makuakeへの参加が決まったことで作ることに決めた黒革×黒金具。真鍮に黒ニッケルメッキをかけたもので作りました。黒革と黒金具の組み合わせは、アンティークな雰囲気から一転、ラグジュアリーなイメージに変化。男臭さが漂う仕上がりになっています。Makuake後の製造は現在未定です。金具にメッキをかける都合上、製造が多少難しい部分があるためです。

今回のMakuakeにはこの5色+1で参加。カラーごとに特色が異なりますのでぜひお仕事やスタイルに合わせてお選び頂きたいと思います。

 

さて、各カラーの写真をご覧頂いてお気づきの点もあると思うのですが、最初に書いたとおりナチュラルな仕上げの革なので素材は全く同じでも部位によって表情が異なります。質感、色むら、シボのありなし、シワのありなし、それらの大小などなど・・・。これらはナチュラルに仕上げた本革の特性でもあって、他に1つとない個性でもあります。↓はページに記載するための特徴一覧です。

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 合皮のものや顔料のものと違って、ナチュラル仕上げの革は製品としての品質は非常に高いものが多いのですが、インターネットでの販売に際しては難しい部分もあります。商品の部位、ロットによって個性も色味も違うので、商品ページのイメージとどうしても相違が出てしまう部分があるのは販売側としても悩ましい部分です。ただ、この素材の本革は初期の表情だけでなく使い込むことによって自分の色に染まっていく部分が面白さでもあり、またそれは初期の表情と相まって他に1つとない革に変わっていくという楽しみを一番に実感できるものでもあります。ナチュラルレザーでしか体感できない本革製品の魅力をぜひ実感して欲しいという想いのなかで、難しさもありながらこの革での製品作りを大事にしています。ぜひともその良さを、この名刺入れで体感していただきたいと思います。

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余談ですが、革は2~3×1mくらいの大きさがあります。写真のものは端のギザギザ部分をそぎ落としたクロップと呼ばれるものなので少しコンパクトです。その中から写真のように、製品の型を取っていきます。わりときっちり取れてますが傷が多い革の場合はもっと無駄の多い取り方になる場合が多いです。個性な部分は除きはしないですが、それでも表に見える部分はできるだけ綺麗に仕上がっている部分を選んだり、極端な傷は避けたり、しかし貴重な資源ですのでできるだけ無駄は無くしたいし。製品作りの前の、革を取る部分から職人の試行錯誤は始まります。

革についての細かなところはもっともっと書いていきたいのですが長くなりすぎてしまうので今日はここまでに致します。姫路産の本革の魅力と真鍮との組み合わせた製品としての雰囲気、伝わりましたでしょうか?

次回は製品の使い勝手などについて書いてまいります!

 

TAVARAT Store Manager 山本 

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※工程は多くを省いた形でご説明しています。実際にはこれ以外の細かな作業がたくさんございます。

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Makuakeプロジェクトの名刺入れ、商品の仕様について(金具ver.)

Makuake×TAVARAT プロジェクトストーリーPart2

昨日より書き始めましたクラウドファンディング、Makuakeにてプロジェクトをスタートさせることになった名刺入れのプロジェクトストーリーPart2。本日は製品特徴のなかの、金具パーツと組み立てについて書いていきます。

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宇内金属工業株式会社とともに作り上げたこの名刺入れはご覧の通り本革と真鍮金具を組合わせてできています。一般的な革製名刺入れですとこの両サイドはステッチ(縫製)が入りますが、この名刺入れにはステッチはなくて丸い金属が見えます。

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↑革を省くとこのような形になります。

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↑さらに丸い金具を省いた形がこちら。金具に丸く空いた小さな穴が見えます。この穴が丸い金具・・・カシメと呼ばれるものをはめ込む穴になります。

製品作りはこの金具を作るところからスタートします。革小物を作るとき、基本的に金具はすでにある既製品を使用しますが、今回は作りたい製品のために金具をオリジナルで作りあげました。これはなかなか簡単なことではないのです。

金具は真鍮を切削して作ります。型に流し込んでというようなやり方ではなく、1つ1つデータに合わせて削りだしていくので非常に時間がかかるのです。この穴も切削時に調整して空けています。この穴に、2枚上の写真のようなカシメが刺さっていきます。もちろん間に革を挟みます。

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 ↑このように1つ1つ手作業ではめ込んでいきます。名刺入れ作りなのですが、なぜか工業用品を組み立てているように見えるのが面白いです。

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手作業ではめ込んだカシメを最後はプレス機で押し込みます。これでちょっとやそっとでは外れることのない金具に仕上がります。

ざっと金具の部品とはめ込み方について書いてきましたが、この作り方の肝がどこにあるかといいますと、棒状の金具の「穴の大きさ」にあります。当然ですがただはめ込んだだけで簡単に外れてしまってはダメなので、この穴をどう作るかは大きな課題でした。

カシメという金具は本来オス金具とメス金具が一対になっています。間に資材を挟み、それをメスで受けてオスを押し込むことで資材を固定する役割を担うのですが、今回の金具は厚みがあるために既製品のオス金具とメス金具を使って固定するということができなかったのです。そこで、真鍮の棒にあける穴のサイズを0.1mm単位で調整し、両方からオス金具を差し込んで固定するという方法を取りました。これによって金具と革を両面からオス金具で固定することに成功したのです。言葉にすると数行のことですが、工場では幾度にわたるチャレンジが行われ、最終的な形状にたどりつきました。 

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↑カシメの取りつけ前の作業ですがホックも一つ一つ手作業で取り付けます。

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このようにいくつかの金属パーツと本革を使ってこの名刺入れは作られています。通常の革小物のようにミシンを入れる場所は限られ、金具をはめ込みプレスで押し込むというのは革小物としては非常に斬新です。もちろん斬新というだけでこういった作り方をしているわけではなく、使い勝手のメリットも考慮してなのですが、これについてはまた後日。

今日は金属加工会社ならではのオリジナル金具とその組み立て方から見る製品の魅力をお伝えさせて頂きました。

次は革について、たっぷり書いてまいります!

 

TAVARAT Store Manager 山本 

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※工程は多くを省いた形でご説明しています。実際にはこれ以外の細かな作業がたくさんございます。

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