ヌバックレザーのベルト、TAVARATオリジナルのバックル

本革製品というと基本的に季節はありません。しかし素材によってはこんな季節に合うかもしれない、そういうものもあります。ヌバックレザーやスエードといった起毛系の革はその1つで、ビロードのようなその表情は非常に暖かみがあり、これから涼しくなるにつれ存在感を増す素材でもあります。そんな起毛系レザーのヌバックを使用したベルト。

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ヌバックレザーは本革なのですが、その表情はビロードや絨毯のような暖かみと高級感があります。さわり心地も非常に気持ちが良いです。起毛しているので撫でるとその部分が色が変わって見えます。反対方向に撫でるとまだ色が戻るといった感じでさわり心地と面白さとでずっと撫でていたくなります。

このヌバックはヨーロッパの原皮を姫路のタンナーで鞣し、製品として仕上げた国産のヌバックレザーです。裏地にも同じく姫路のタンナーで作ったスムースレザーを使用しています。表裏に本革を使用した総本革のベルトとなります。・・・というのは書くまでもないことなのですが最近某ショッピングモールなどでは本革と記載して表地だけだったり、本革と書きながら表地も合皮であったりといった粗悪品がベルトや名刺入れなど革小物で増えている感じで、こういうことをしっかりと書いていくことの必要性をあらためて感じているところでございます。

話が逸れました姫路産の本革を表裏に使用したこのベルトと組合わせるバックルに今回は力を入れました。

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ベルトを作る場合、基本的にバックルはバックルメーカーさんが作った既製品を組合わせて製品作りをします。素材は亜鉛合金が一般的です。今回はそのバックルメーカーとともにオリジナルのバックルを製造しちゃいました。

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真鍮バックルについてはまた別の記事に書かせて頂きますが、真鍮の板をくり抜いてそれを形にしていくというなかなかの工程を経てようやく製品と仕上がります。そのバックルをヌバックに組合わせることで格好良いベルトに仕上がりました。

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どうでしょう。非常に雰囲気があると思いませんか?冬場のコーディロイジャケットや、ウールのスーツなど厚手の生地に非常にぴったりとハマると思います。また、ヌバックやスエードの同系色の靴と合わせることで冬のお洒落が一層に引き立ちます。高級なヌバックのジャケットと合わせるとさらに素材感が引き立ちますね。

 

さて、今回は起毛レザーのヌバックのベルトのご紹介ですが、同じ起毛レザーのスエードとはいったいどういった違いがあるのでしょう?という点について少し書かせて頂きます。よく人括りにされるバックスキンについても少し付け加えさせて頂きます。

・ヌバック
革の吟面(表面)をバフで研磨し起毛させたもの。毛足の短い起毛で、ビロードのような高級な質感を楽しめます。

・スエード
革の床面(裏面)をヤスリやバフで研磨して起毛させたもの。ヌバックに比べて起毛が大きく粗い感じがします。ヌバックよりもカジュアルな雰囲気がします。

・バックスキン
これはスエードやヌバックの総称として起毛レザー全体を指すことが多いのですが、これは間違いだそうです。先日記事に書いた株式会社藤本安一商店さんに教えて頂いたのですが、バックスキンとは鹿革の総称だそうです。バックはbackではなくbusk。つまり鹿です。このバックが間違って認識され、back→裏地→裏地を起毛させたスエード→起毛レザーの総称といった感じで誤認識が広まっているのだとか。鹿革をメインにされている藤本さんならではの知識でございました。

ということで3つの違いをざくっとですが書かせて頂きました。今回はその中のヌバックを使用したベルトのご紹介でございました。

最後にヌバックのデメリットについて少し。ヌバックは色落ちしやすい革です。本革ですのでそもそも色落ちはしやすいのですが、それに加えて起毛の際のバフがけの細かな粒子が残っていて衣服や鞄に色移りしてしまうということだそうです。ただ、それはヌバックの染色技術などにもよるところもあります。

今回のベルトに使用しているヌバックについても当然色移りの可能性はありますが、通常に使用している範囲で例えば白いパンツに合わせるといったことでも無ければ大丈夫だと考えています。実際私もサンプルを2ヶ月ほど使用しておりますが、色移りが気になったことは1度もございません。もちろん無いとは言い切れませんが、通常の革で考える範囲の対策、できるだけ濡らさない、防水スプレーを使用するといったところで問題はないのかなと考えております。ご参照下さい。白系のパンツでの使用だけは避けてくださいね。

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ブラック、キャメル、ダークブラウン、ネイビーの4色ありますが私個人の感想としてはこのネイビーが一番格好良い色合いに仕上がっております。

 

 

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