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クリックフィットのベルトが完成

 

「新しいバックルの機構を作っています。」

ベルトの製造をお願いしている工場の担当者さんからそうお聞きしたのは1年ほど前でした。「特許を申請しようと思っています。」というその言葉に、この「新しい機構のバックル」に対する熱い想いを感じ取ることができました。

それから数か月、「試作ができたので一度見て頂けますか?」というご連絡を頂き、ワクワクしながらこの新しい機構のベルトを拝見することに。特許申請予定ということですので今までにないバックルということになるのですが、外観だけを見た第一印象は、「新しい部分はどこだろう?」というのが正直なところでした。

クリックフィット バックル

上質で、バックルにピンがないことはわかりました。そうなると、スライド機構のバックルになるのですが、しかしそういったバックルが既存で無いわけではなく、説明を聞く段階では目新しさは感じられませんでした。あくまでパッと見た一瞬の第一印象のお話です。

そこからこの機構の説明をじっくり聞かせて頂くと、「なるほど」という、納得と驚きでジワジワとこの機構の良さを実感していくことになりました。

新しい機構の名前は「CLICK FIT(クリックフィット)」です。
(バックルを手掛ける宇内金属工業株式会社が現在この機構の特許を申請中です。)

写真のように、ピンを模したものはありますがこれは飾りで、ベルトの剣先側に本来あるべきピン穴はありません。ですので先述のとおり、スライド式のバックルになります。これは「キーリット」と呼ばれる機構で、昔からあるものだそうです。

大事なのはこのバックルの部分です。スライド式でピンバックルを模したタイプは、通常表側のフレームを裏側のフレームで挟む仕組みになるので、二つ分のフレームの厚みでなかなか仰々しい感じになります。例えば下記のような商品など。  

 

そのため安価なものではよくつかわれるのですが、上品さが求められるラインではほとんど使われることはありませんでした。

この「CLICK FIT(クリックフィット)」は、一般的なピンバックルと同じように、一つのフレームのみでキーリットの機構を使うことができるために、旧来のものよりも格段にスマートになり、見た目に上品ですっきりとした形におさまるために上質なラインのベルトにも違和感なく利用できるということで、TAVARAT(タバラット)の定番ベルトでもあります、姫路産のピットタンニンレザーのTps-001の新しいシリーズとして、このCLICK FITのベルトを完成させました。

Tps-097 クリックフィットベルトのメイン画像

こちらが完成したベルトです。どうでしょうか?バックル自体は、バネの機構が内蔵されるので旧来のピンバックルよりもずっしりとした重みは感じますが、装着をすればまったく違和感なく、見た目にスマートですし、TAVARATとしてはこのスライド機構のベルトも、ベルトループが金属なものも初めてとなりますので新鮮さもあります。

もちろんこのベルトの肝は見た目だけではなくスライド式というところの使いやすさが重要になりますが、そこはどうでしょう。製品販売に先立ち、私自身が2か月ほど使用してみました。率直な感想は「楽」です。

まず、ピンバックルですと穴と穴の間隔が2.5㎜が一般的です。ですのでその感覚でしかサイズの調整ができないのですが、このCLICK FITは革の裏地に埋め込まれた部品のバックルと噛む部分の間隔が4-5㎜ほどなので、その感覚でサイズの微調整が可能です。これは食事のあととか、ちょっとしたタイミングで微調整が必要なときに非常に助かります。

クリックフィットベルト キーリット 部品

ピンが無いことのメリットは他にもあります。本革のベルトというのは非常に長持ちしますが、どうしてもピンのところで折れ目や傷みがでやすいです。本革ですと合皮のように切れてしまうことはないですが、見た目に変化がでてしまうのは致し方ない部分ではあります。

ところがCLICK FITの場合はピン穴を通さないので、ここの劣化がありません。そういう意味でも耐久性は長いのかなと考えています。

ピンバックルとの違いでデメリットとしては、装着時に「音」がすることでしょうか。私自身はこのスライド音を心地よいものと感じておりまして、どちらかというと癖になってたりもします。朝の装着時に「よし、いくぞ」といった気持にもさせてくれます。ただ、人によってはこれがダメという人もいらっしゃるかもしれませんので、そういった方にはお勧めはできません。音に関しては動画を見て頂くのが一番ですので、装着イメージと合わせまして下記を参照ください。

 


細かくスムーズなサイズ調節を実現する「CLICK FITベルト」がビジネスベルトのスタイルを格好良く、機能的に変化させます。

 

途中にNGバージョンを入れていますが、ピンバックルに慣れているとどうしても装着時に一度外側へ反ってしまいます。これをしすぎると部品や革を痛めてしまう可能性もあるので、ぜひ動画を参照に使い慣れて頂ければと思います。

さて、このベルトはTps-001と同じ革でというお話をさせて頂きましたが、仕様として異なる点はバックル以外に何点かございます。

1)幅

今回のベルトは3㎜の幅となります。Tps-001は3.5㎜幅です。

2)サイズバリエーション

Tps-001は1サイズですが、このベルトにはロングバージョンもございます。スライド式のバックルですので体の大きな方にも負担なくお使い頂けるかなと考えております。

3)カラーバリエーション
Tps-001はブラック、ダークブラウン、ネイビー、キャメル、レッドの5色ですが、このベルトにはレッドがなく、かわりにグリーンが追加されました。発色よく、経年変化で色深く変わるグリーンはベルトとしては珍しい色でもありますが、上品で格好良さのある色で、お勧めカラーです。

Tps-097クリックフィットベルトのカラーバリエーション

機構の解説とTps-001ベルトとの違いが主になりましたが、まとめとしましてはとにかく「格好良くて使いやすいベルト」の一言に尽きます。表革には革の大産地、姫路でもほとんど残っていない「ピット槽」で仕上げた革で、株式会社山陽にて製造するオリジナルレザー(ベルト工場さん依頼の)となります。

染料のみで仕上げた革は透明感と深みがあり、「革らしさ」を上品に感じられるもので、こういった紳士物のベルトに使ってもしっかりと存在感を出してくれます。この革とCLICK FITバックルの組み合わせで、上品で、それでいて使いやすいベルトが誕生しました。

 

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このベルトのバックルを完成させるにあたって、バックルを手掛ける宇内金属工業株式会社さんの並々ならぬ熱意がありました。中国の工場さんが力をつけ、模倣品だけでなくつぎつぎと新しいものができてくるなかで、日本のモノづくりの中で真似できないようなオリジナルのバックルができないか、安価なものではなく上品でしっかりとしたベルトに使用できるバックルはできないか。お話をお聞きした以上に、もっともっとたくさんの想いがあったことと想像します。

機構を1から作るというのは簡単なことではなく、何度も何度も試作を重ね、最後の最後にも挫折があり、TAVARATのベルトを完成させる際にも微調整を重ねて頂きました。

 そんな工場さんの想いもベースに、外観の格好良さ、使っての使用感の楽さ、そして好みはあるかもしれませんがスライドバックルの「音」を癖に感じ、このベルトをご愛用頂ければ幸いです。

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TAVARAT Store Manager ヤマモト

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