男の秘密のダイアリー「なくしもの日記」 工場見学レポート2日目

f:id:tavarat_blog:20200331174735j:plain前回見学させて頂いた大和出版印刷さんでの印刷工程が終わり、

今回は「なくしもの日記」二日目の製造工程を二社にまたいでご紹介します。

※1日目の記事はこちら↓↓

tavarat.hatenablog.jp

 

箔押し工場の「須川バインダリー」さんへ

最初に見学したのは、なくしもの日記の箔押しを製作頂いた「須川バインダリー」さん。
人気カフェチェーン店のカードや、有名アパレルブランドのタグなども製造されており、
他にも知ったお店やブランドの名前がたくさん聞こえてきました…!
紙に箔押しすることはもちろん、紙を貼り合わせて厚みを持たせたものから、布地まで幅広く箔押しすることが可能とのこと。

取り扱っている箔の種類は数千種類にも及ぶそうです。
例えば「金」だけでも、マット金・パール調の金・光沢感のある金…というように、
一色でも沢山のバリエーションがあるとのこと。工場の一角には、箔が収納された棚が!

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実際に箔押し工程を見せて頂きました。
一定の速度で動く機械と、それに合わせて匠に用紙をセットする、見事な職人技です。
箔押しが終わった後のシートも味がありますね~!

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実際に使用した金具です。文字が小さくて複雑な部分はより深く掘られているようです。金型では一見読みにくくても箔押しすると見事な繊細さではっきりと文字が刻印されていますね…!
ごく一般的な印刷よりも、箔押しをするだけでグッと高級感が生まれます。完成した帯がズラリ。

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表紙のロゴは本来透明箔なのですが、今回は特別に他の箔でお試しをさせて頂くことに!
紙幣に実際に使われる「ホログラム」というキラキラした箔を選びました。

なんだか昔懐かしい、カードゲームのレアカードのような仕上がりに…!キラキラと特別感がありますね。

 


製本工場の「和佳製本工業」さんへ

箔押し見学が終わり、次にお伺いしたのは「和佳製本工業」さん。
こちらでは、これまでの工程で印刷した用紙と、箔を押した表紙を合わせて製本にしていきます。

工場内に入った途端、私が好きな新書の香りが漂ってきました…!
私たちが見学した時は、裁断する前の算数ドリルや有名大学のパンフレットなどが置かれていて、
思わず懐かしんでしまったり…!

和佳製本さんは1951年創業。先代社長から現社長の越智(おち)さんに受け継ぎ、他者員さん数名と製本作業をされています。


 
入り口付近に置かれた大きな5連の機械。この機械で64ページを4部に分け、コンベアに合わせてページを重ね、最後の一台で表紙を付け、仕上げに銅の針金で綴じていきます。
これが全て手作業とのことですから、驚きです。

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この工程でページが飛んでいたり、逆さまになっていたりなど、少しでも不備があった場合はセンサーを通して機械がストップする仕組みになっているそうです。

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綴じ終わった仕上がりです。見開きでズレがなく、丁寧に仕上げて頂きました。

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ここからはノートの余った四隅を手作業でカットしていきます。
実は綴じた直後のノートは、表紙がふわっと開いていて完全に閉じません。開いたままカットしてしまうと歪みの原因になるため、まず初めにノートの上に重しを置き、平たくなったら上下をカットします。
また重しを乗せて次は右端を縦にカット。また重しを乗せて最後に角丸カットをします。

一日おきに重しを乗せてカットしないといけないので、この工程だけでも4日かかるのだそうです。
ノートのカットでもこれだけの時間がかかるのですね…。

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※イラストは工程のお話に基づいたイメージです。


ポーズをください!とお願いしたところ、進んでお応え下さった3代目社長の越智さん。
職人のアツい眼差しがなんともまぶしいです…!

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今回2日間かけて工場見学をさせて頂きましたが、作業中にも関わらず皆様とても親切にご対応下さり、初めて見るノートの製造現場にも驚きや発見がたくさんありました。

見学させて頂いた三社ともほとんどの工程を手作業でされており、
なくしもの日記は箔を敢えて透明にしたり、箇所によって文字の濃度を変えたりと手間のかかるお願いをしたにも関わらず丁寧に段階を踏んで製作下さいました。

私たち制作スタッフの想いも含め、お客様のもとへと無事に商品をお届けすることができたらと思います。

この度はお忙しいところお時間を頂き、ありがとうございました!

 

 

TAVARAT webスタッフ 宮崎

 

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