少し前よりイタリアンレザー、ミネルバリスシオを使用した小銭入れの販売をスタート致しました。1月のエントリー、ミネルバリスシオ名刺入れに続き、リスシオシリーズ３アイテム目となります。
同じシリーズでの繰り返しになりますが、使用する革はイタリアンレザー、バダラッシー・カルロ社製のミネルバリスシオ。マットでしっとりとした質感とイタリアンレザーらしい深い色合いが特徴。バケッタ製法にて、植物タンニンのみで鞣した皮に牛脂をしっかりとしみ込ませた革・・・前回エントリから何度も何度も繰り返しになりますがこのミネルバシリーズのエイジングは本当に早い。きちんとお伝えしないと知らない人はびっくりするし、数か月で表情自体も変わるのでそういう革に慣れていない人にはきっちり説明も必要です。革が好きで好きでたまらないという人には何よりそのエイジングが楽しみで仕方ない、そんな面白みのある革ということは心から感じています。
さて、今回はそのリスシオを使ったコインケース。TAVARATが過去に作ったコインケースはコードバン、ボックスカーフ、黒桟革とすべてBOX型ですが、今回はラウンドタイプのものを作ってみました。形としては王道ですね。
中はどうでしょう。こちらも大きく遊んではおらず、TAVARATらしいまじめな作りに仕上げています。とはいえこだわりはもちろんあります。そのまえにまず使い方ですが、小銭入れなので基本は右の画像のような形、小銭を仕分けてたっぷり収納。両サイドにはカードを収納できます。1枚ずつの収納ですが、余裕を持たせて作ってあるので2枚、もしくは3枚くらいまで収納可能です。そして、そうなると左の画像のようにお札を入れてオールインワン財布としてもご使用頂けます。
最近はコンパクトウォレットが大注目で、各社からギミック的なものが次々とでています。いつも驚かされるような新商品がたくさんありますが、意外と慣れたこの形がシンプルで使いやすいオールインワン財布になるかもしれません。
裏地にはイタリアンレザーと相性ピッタリ、同じくイタリアの生地メーカー・リモンタ社のデイビス。高密度のナイロン生地は擦れに強く、見た目に高級感のある大人の光沢を作り出しています。ラウンド財布の中は意外と目立つのです。外だけ良い素材を使っていても中の素材で台無しにしている商品も少なくはありません。金具はもちろんYKKエクセラジッパー。ここは外せません。
さて、王道の形と何度も繰り返してきましたが決して他と同じものを素材だけこだわって作ったわけではありません。最近のこの形の主流は小銭入れが3か所に分かれているもの。たくさん収納できそうですが、ここのポケットは窮屈になりがちです。２つポケットでもその可能性はあるのですが、それを軽減し、取り出しやすくしたのがこの宙に浮いた仕切り。宙に浮いた・・というのは大げさでもちろん両サイドはくっついているのですが、下に空間があるので仕切りは指をかけると両サイドにグッと開くことができます。だからなんだと思うかもしれませんが、これがいざ使ってみると使いやすさを大きく変えてくれます。きっと使っていただければわかってもらえる・・そんな言葉では伝えにくいメリットでもあります。
細かい仕様は商品ページであらためてご覧くださいませ。
TAVARAT ミネルバリスシオシリーズ
小銭入れの完成で３つそろったミネルバリスシオシリーズ。
第一弾のマネークリップ、それとこの小銭入れはぜひセットでご使用頂きたいアイテム。そのイメージで製品づくりをしております。
それと前回ご紹介しました第二弾の名刺入れ。
個人的に大好きな革で1年かけて3アイテムを作ってきました。本当はもっといろいろなアイテムを作っていきたいのですがこのシリーズの企画はここでいったんストップ。たくさんの方に愛されるアイテムとなることを願っています。どの製品にも思い入れがありますしそれぞれに好きな革なのですが、特に思い入れの強い革で製品づくりをできたというのはなんとも楽しい時間でございました。またあらたな製品に想いを切り替え、企画を続けてまいります！
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TAVARAT Store Manager ヤマモト
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