使う人がストーリーを感じられる商品作りを目指し、ブログではそのこだわり、物語を伝えてゆきます。

スマートに魅せるイタリアンレザーのマネークリップ 2018.05.28 TAVARAT-タバラット-

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お洒落なマネークリップを作りたい。そんなザックリとしたイメージで企画をスタートさせたのは昨年の10月頃だったでしょうか。TAVARATでは現在色々なタイプのマネークリップを販売しておりますが、革製の二つ折りタイプはこれまで1種類しかなく選択肢が少ない状態でした。そこでもう1アイテム、何か、日本製のマネークリップを作ろうというところからのスタートでございました。

企画をスタートするにあたって、そもそもマネークリップとは何か?をあらためて見直しました。アイテムの由来については諸説ありますが、主にチップ文化においてチップを渡すためにお財布とは分けて、マネークリップにチップを挟んで持ち歩いているということがあるようです。小銭の無い、紙幣だけの国にあっても良く使われているそうで、一般的には金属のクリップタイプをよく見かけます。当店でも扱っているこんなタイプのものです。

 

 たしかにそういった用途であれば使用の意図は良く理解できます。しかしここは日本。チップ文化の無いこの国でどんな人がマネークリップを使っているのか?という疑問もありますが、先日お話をした方が「お酒を飲むときに酔っ払って財布無くすといやでしょ?飲み会のときはマネークリップだけでいくんですよ」なんてことをおっしゃっていましたがなるほど、色々な使い方があるもんだと感心致しました。

さて、話が少しずれましたが元々はチップを渡すためのスマートなものが、お札を裸で持つのはどうなのか?という考え方に影響されるなかで革などで覆った二つ折りタイプのマネークリップが誕生してきました。(もちろん他の理由もあったでしょうし、二つ折り財布の原型のようなものかもしれませんが)

そうして革のカバーがついたものも沢山出回るようになり、社会はカードを沢山持ち歩く時代。マネークリップにカードを入れられるようになり、いまでは10枚以上入れられるものもたくさん溢れています。非常に便利ではありますが、カードが沢山入れば入るほどに厚みが増してきます。スマートに使うためのマネークリップが、全くスマートじゃなくなってくる。それならマネークリップじゃなくて二つ折り財布でも良いような・・・というものも沢山。もちろんそれはそれで使いやすくて需要も沢山あるので売れているのでしょうけどTAVARATのマネークリップは原点に戻ってスマートさを追求したいかな。とはいえシンプルisベストなマネークリップは上記の商品をすでに販売しております。ということで革の二つ折りでカードポケットはつけ、それはMAX4枚までを基準に製品を企画してまいりました。ちょうど時代はカードを減らす時代に差し掛かっておりますしね。

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さて、製品作りにあたって今回使いたかった革があります。イタリアのタンナー、バダラッシー・カルロ社製のミネルバリスシオ。なぜ使いたかったかというと・・・名前が格好良いじゃないですか。という半分冗談であって冗談でもないのですがもちろん惚れたのは名前だけでなくその革質と色です。「バケッタ製法」と呼ばれる伝統的製法によって作られるフルベジタブルタンニンレザー。染料にて表面の革質を残したまま芯まで染め上げられたその風合いはずっと見ていても飽きない、もっといえば吸い寄せられるようなその質感に魅了されたことがこの製品にこの革を選んだ理由です。革を思いっきり楽しめるアイテム、それでいてスマートに。そんな願いを込めて企画されたマネークリップなのです。中にオイルがたっぷり染みこんでいるために、このサイズのアイテムで毎日使用するようであればメンテナンスはほぼほぼ不要。使い込むうちに勝手に色艶が変化します。

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 リスシオは革の性質上薄く裂くことは難しい革です。ですので「スマートを目指す」といっても決して「薄さ」を目指したわけではありません。薄さならばTps-012のマネークリップのほうが良いと思います。

 薄さではなく、見た目のスマートさ、格好良さと革を楽しむことをこの製品コンセプトにしています。

ところでマネークリップのカードポケットといえば、通常は裏地にポケット用の生地を重ねて重ねて作り上げていきます。そのため仕上がりにはいくつもの段差が生じますし、見た目にスマートではありません。そこで外に重ねるカードポケットを無くしつつ4枚の収納を確保するためにスリット式のカードポケットを採用することにしました。これでカードを入れない状態ではフラットになり、内部がすっきりとした印象です。

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カードを入れた状態でもスッキリとした印象は変わりません。左側のポケットはスリットを大きくして良く使うカードを取り出しやすくしています。

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お札を挟んでも・・・・どうでしょう、スマートではありませんか?

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 さて、パッと見た作り事態は非常にシンプルではありますが、この革と製品の仕様の相性をしっかりと高めていく作業には難しさもあり、今回の製品作りにあたっては東京都葛飾区の老舗革工場の株式会社猪瀬さんの技術をお借りして精度を高めて参りました。株式会社猪瀬さんはふるくから大手ブランドさんなどのOEMを手がけ、現在はOEM事業と平行して自社ブランドFlathorityも手がけています。
※Flathority商品は一部当店でも取扱いをしております。

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細かな修正点を何度も確認し、その精度を高めるために何度かサンプル作りを重ねてきました。製品のサイズ、スリットの長さ、〇の大きさ、さらに革の厚み。先ほども記載しましたがリスシオは薄く裁断することが難しい革です。それでも製品としてはできる限り薄くある必要もあり、リスシオの強度をしっかりと保ちながら可能な範囲に漉くという作業には経験と技術が必要な作業にもなります。

製品は表地と裏地にともにリスシオを使用していますが、表と裏地は微妙に厚みが異なりますが、これは製品としての良さを最大に感じられるよう、厚みを調整していった結果でもあります。商品をご購入いただいた際にはぜひこの部分、じっくりと見てみてください。

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 コバも特徴的です。表地部分は切り目を磨いており、裏地部分は内部にへり返し。表地部分にのみ色がついておりますのでコバが2カラーの珍しい形に、非常にお洒落に仕上がっています。

f:id:tavarat_blog:20180528194040j:plain最後に目立たない部分へのこだわりを少し。カードのスリットの内部、ここには内装素材を当てております。素材はリモンタ社のデイビスという、高級ブランドなどで外装として使われることもある上質の素材でもあります。こちらもイタリアの会社のもの。イタリアンレザーに使う内装としては申し分ありません。目に見えない部分ではありますが、しっかりとした素材を使っています。

このマネークリップは株式会社猪瀬さんの技術と経験の元、素材の相性、作りを調整し、試作をささねて仕上がったTAVARATの新しいマネークリップなのです。

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本生産が完了し、商品が入荷した翌日。朝日が差し込む窓際に4つのカラーを並べてみました。最初のほうで書いたようにこの革は人を虜にする「何か」を纏っているような気がします。ただただボーっと眺めているだけでも楽しくなるような、そんなマネークリップの誕生です。

(もちろんがっつりと使い込んで頂きたいのですが)

 

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TAVARAT Store Manager 山本 

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