ウールマフラーに付きまとう「チクチク」のイメージ
マフラーに限りませんが、ウールという素材に対する「チクチク」のイメージ、みなさまお持ちではありませんか?私はかなり持っていました。ウール=チクチクするから嫌い。子供の頃から肌が弱く、人一倍この「チクチク」に敏感で、使うものは基本綿100。マフラーはできる限り巻きたくない、ウールなんてもってのほか。そんな人生を送ってきた私もいまではメンズ雑貨を扱うお店の店長をしております。
TAVARATのスタート当初からマフラーを取り扱ってきました。素材や織り方、編み方でマフラーはこうも心地良くなるものなのだと常々実感してきたこの3年間なのですが、しかし「ウール100」だけはどうしても作りたい気持ちが起きませんでした。
そんな中で今年の冬ものの企画が始まり、工場さんから「山本さん、ウールマフラー作りましょうよ」と声がかかったのです。
「いや、あの、ウール100はチクチクするからちょっと・・・」
そんな気持ちから曖昧なお返事を返していると、「上質のウールならチクチクなんてしませんよ(笑)」とおっしゃる。半信半疑で過去のサンプルをお借りして触ってみたところこれがビックリ、チクチクしない。この瞬間にウール=チクチクの先入観がサァァーっと消えてゆきました。
イタリア ゼニア・バルファ社製キャッシュウール
ウールがチクチクする理由は素材にありました。チクチクするウールは
・ウールの繊維が太く、硬い
・冬など肌が乾燥しているとウールの摩擦で刺激を感じやすい
・汗で肌が敏感になり、ウールの刺激を倍増させている
といったことが原因だそうです。一方でウールには高い保温性があり、撥水性などもあって暖かく蒸れにくいというマフラー素材としてのメリットもたくさんあり、チクチクさえしなければ非常に良い素材なのです。この「チクチク」をクリアしたものがこちら。
最高級の羊毛を使用し、18.5〜19.5マイクロンというカシミヤにつぐ細さの繊維で作られた糸は、繊維の細さと表面に施された滑り加工よってチクチクしない最高のウール糸。このキャッシュウールを使ってストライプのマフラーを作る企画が今年の年始から始まったのです。
桐生市のマフラー
イタリア製のキャッシュウールをマフラーへと仕上げて頂いたのは群馬県桐生市のマフラー工場。桐生市は古くから織物の都として繊維産業で栄えてきた町です。マフラーやストール作りに長けた工場がたくさんあり、最近では松井ニット技研さんなど世界に進出するマフラーメーカーさんもあります。本製品は桐生市でご夫婦でマフラー作りをされている町工場で仕上げた品。サンプル作りに際しては夏場の暑いさなかで体調を崩されて心配致しましたが、綺麗な製品に仕上げて頂きました。
モノトーンな2カラー
ストライプマフラーは鮮やかで綺麗な色合いのマフラーが多い印象。個人的に綺麗な色合いのストライプは好きで愛用することもありますが、しかし一方でもっとシンプルにスーツとかジャケットに合わせやすい色合いのものは無いの?という要望もございました。TAVARATのイメージとしては綺麗な発色のストライプマフラーよりもシンプルかつカッコよいデザインを目指していきたいというところで今回はモノトーンの2カラーで作ることにしました。
ベージュに白の一本線を入れたデザイン。優しく柔らかいイメージの男性に。
黒とグレーの組み合わせ。実直で力強いイメージの男性に。
「男性に」と書きましたがベージュは女性の方にもお勧めできるカラー。ぜひご夫婦やカップルでそろえて欲しいマフラーです。
今回のマフラーはまず「チクチクしない優しいウールマフラー」を作ることから始まりました。キャッシュウールという素材と出会い、チクチクをクリア。デザインにもこだわり、私自身も「毎日巻いて歩きたい」と思える良いデザインが仕上がりました。
オンにもオフにも、今年の冬はこのマフラーで「寒さを乗り切る」のではなく「寒さを楽しむ」冬にしたいと思います。
コンセプトは「さぁ、マフラーを巻いて出かけよう。」
冬の外出に気分を盛り上げてくれる一本です!
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TAVARAT Store Manager 山本
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