カフスで変えるビジネスファッション

「異動の際に送別会で貰ったんですよ。」そういって袖元を見せてくれた銀行員さん。袖元でキラリと光っていたのはカフスでした。カフスをつけている人を見るのは初めてで、「格好良いですね」という素直な感想が自然と口からでてきたのを覚えています。

「カフス、作らないんですか?」そう銀行員さんが話され、面白そうだなと思ったものの今のいままでカフスをまともに見たことも付けたことも無かったのでなかなかピンとこないまま時間が経過。なんとなく頭にモヤモヤと残るものがあり、カフスについての勉強やデザインを考えながら、デザインスタッフや工場の方と相談を重ね、「カフス、作らないんですか?」の一言から1年以上の月日が流れ、TAVARATとして初めてのカフスの製作が完成しました。

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カフリンクス

カフスは正式にはカフリンクスと呼ばれます。フランスが発祥とされ、上流社会の装飾品であったものが産業革命によって大量生産が可能となり、一般に普及したそうです。袖口(カフ)を留めるアイテムで、カフスというのは俗称であって正式名称ではありません。ただ、日本では一般的にカフスと呼ばれることが多いので本ブログでは以下カフスとして書かせて頂きます。

カフスは先ほども書きましたがワイシャツの袖口(カフ)を留めるもので、現在ではボタンで留めることがほとんどですのでカフスを見かけることは非常に稀かもしれません。多いのはパーティーなどのどちらかというと派手な装飾として用いられることのほうが多いのかも知れず、ビジネスアイテムとしては非常に少ない存在だと思います。ですが先述の銀行員さんのように、お仕事用のアイテムとしてカフスを使用される方もいらっしゃいます。とはいえ役職や年齢の高い方でないとハードルが高く感じられますが、ここ10年くらいでノーネクタイで働かれるかたも増えていて、ネクタイピンに変わる装飾品として袖元のお洒落を楽しむのは年齢・役職に関係なく良いのではないか?とも考えています。実際私もカフスをつけるのはハードルが高いかなと考えていましたが、せっかく自社で作ったものなので付けてみようと仕事でも付けてみておりますがハードルが高いどころか想像以上に自分にフィットしているのを感じています。

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ネクタイを締めると気持ちが引き締まるのと同じような感覚で、ノーネクタイでもピシッと気持ちがひき締まります。なんとなく袖を人に見せてみたくなるような高揚感に包まれるのは自社製品だからでしょうか?いや、そんなことはなくてきっと皆様にも感じて頂けるはず・・・・と願っています。付けていると目を惹くので自然と会話のネタにもなりますよ。希望的観測も含まれておりますが・・・

 

カフスを取り付ける条件は?

さて、カフスを使用するにあたってはそれを使うためのワイシャツが必要です。大事なのはワイシャツの袖の種類なのですが、主に下の種類があります。他にも色々ありますが割愛します。

・ダブルカフス

・シングルカフス

コンバーチブルカフス

まずダブルカフスですが、下記のような袖の形状です。

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袖を折り返して着るようになっていて、カフスで留めるようにできています。非常にドレッシーで見た目にも格好良いですね。ただ、この形状のシャツはビジネスで着用することは非常に珍しいとおもいます。パーティー用が主だと思いますし、取扱い数も非常に少ないですね。

一般的にビジネスで使用されるのが

・シングルカフス

コンバーチブルカフス

の2つです。シングルカフスは一般的なシャツの袖口。誰もが使用しているボタンで留めるタイプです。

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ではコンバーチブルカフスとはいったい?となるのですが、実は上の写真はシングルカフスではなくコンバーチブルカフスなのです。この状態で見たらシングルカフスもコンバーチブルカフスも全く同じなのでどちらかまったくわかりません。

注目はこのボタンを外したときの形状。

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ボタンとボタンの間にホールがあります。このホール、なんだろう?って思ったことはありませんか?このホールこそがコンバーチブルカフスの仕様で、↓のようにカフスを通すことができます。

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コンバーチブルカフスと難しい言い方をしましたが、現在ビジネス用のワイシャツとして販売されているものは殆んどがこの形です。先日近くのイオンモールで見てきましたが、そこにあった東京シャツ(シャツ工房)、イオンのワイシャツコーナー、ほかもう一点のビジネス洋品店さんに置いてあるものはどれもコンバーチブルカフスでした。ユニクロのワイシャツはシングルカフス(2017年6月現在)でこれにはつけることはできません。

ですのでおそらくですが、いまお使いのワイシャツも、これから買われるワイシャツもその多くがカフスを付けることのできる形状ということです。これは使わない手はない・・・・と思いませんか?

シンプルなTAVARATのカフス

カフスのハードルが上がる理由の1つに派手なものが多いという点が考えられます。ファッション性が強すぎるとよほどビジネスでは重役かファッション系の方か、使う方が限られそうです。今回TAVARAT-タバラット-がカフスを作ったのには気軽に上質なカフスを使って欲しいという観点から。ビジネスでのファッションアイテムとして、できるだけシンプルに、それでいて上質感のあるものというコンセプトはネクタイピンから揺らいでいません。

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TAVARATのカフスはこの2種類からスタートします。どちらもベースの形状は同じですが、よりシンプルを求める方のためのスワロフスキーが入っていないタイプ「Tps-039」、シンプルな中にも主張の欲しい方のためのスワロスキー埋め込みタイプ「Tps-040」。どちらもビジネスに使いやすいシンプルな作り。とはいえ細部にはしっかりとこだわりを詰め込んでおり、高級感を併せ持ちます。

表面部分にはサテーナ加工を施しています。線状の無数の筋を入れるこの加工で表面の艶を適度に落とし、派手さを抑えた高級感のある落ち着きを表現します。溝部分にはホーニング加工を施し、ジュエリーのような気品を与えております。ただシンプルに仕上げるというのではなく、シンプルに作りながらいかにして高級感を出すか、その1つの答えともいえるこのデザイン。実は当店の商品ですでに使われているものでもあります。

タイピンとカフスの組み合わせ

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そう、ネクタイピンTps-031(スワロフスキーなし)とTps-032(スワロフスキーあり)。このデザインをベースに今回のカフスを作り上げました。ノーネクタイの中でタイピンがあまり使われなくなったというお話は致しましたが、それでも十分に需要は残っています。当店でもタイピンは一番の人気商品。そして、カフスを利用される方はタイピンとセットで合わせる方も少なくないので、今回の第一弾カフスとしてこの2種類のタイピンと合わせて作り上げることにしたのです。カフス単体でのお使いも格好良いですが、ネクタイを締めてお仕事される方はぜひカフス・タイピンを揃えてみてください。

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 袖もとのお洒落。時計などは商談の席で非常に目を惹きます。カフスもそんなアイテムの1つ。装着するハードルは決して高くありませんし、気持ちを引き締めるという役割は年配の方も若者も代わらず大事なものでもあります。これからのビジネスパートナーとして、ぜひTAVARATのカフスをご検討下さい。

 

TAVARAT Store Manager 山本 

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