希少な国産丸編みニットタイの工場を訪問

4月24日。春も半ばに差し掛かりながらまだ肌寒い日が続く中、大阪府某所にあるニットタイ工場を訪問してきました。現在TAVARAT-タバラット-のシルクニットタイTps-007とTps-008、そして現在カタログ作成中のウールニットタイを製造いただいている工場になります。


普段は営業さんとやりとりをするため、こちらの工場を直接拝見するのは今回が初めてでしてが見てみて色々と驚かされました。某所・・という言い方が妙にしっくりくる。そんな隠れ家的な工場です。このあたりは私自身馴染みのある場所なのですが、「こんなところにこんな工場が!?」と驚きを隠せませんでした。

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ニットタイの工場。そう聞くとたくさんの機械があって色々な音がして、そんなイメージをされるかもしれませんね。今回見た工場はそんなイメージとはかけ離れたものでした。


ニットタイを編むために置かれた機械はたった一つ。この一台だけです。

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一目でそれがどれだけ年期の入ったものかがわかります。何十年使ってきたものなのか。

この機械は非常に特殊なものです。元々は靴下を編む丸編み機だったそうで、それを靴下より小さい口径のニットタイに合わせて機械を改造したものだそうです。


丸編みというのは簡単にいうと生地を筒状に編み上げる機械です。靴下のような筒状のものを編み上げるのに適したものとなります。それをニットタイ専用へ改造したのですが、今この機械と同じものを作ろうと思っても技術がなくたぶん不可能だろうとのことでした。関西ではこの一機しかなく、あとは東京に一部残るのみだとか。これが壊れるか、職人さんが辞めてしまうと関西で丸編みニットタイは作れないとのことで、そうならないことを願うしかありません。

ボケ気味でわかりにくいかもですが、下の奥の方に見えるのが編み上がった筒状の生地です。上の丸い機械にはピンが刺さっていて、それによってパターン(柄)を決めるみたいなのですがこれがなかなか大変そうです。


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機械で編み上がったニットタイはこのあと特殊な工程に。下のスチールラックの部品のようなものに吊り下げ、上下に引っ張ります。ニットは引っ張ったら伸びてしまいますが、ニットタイに関しては延ばした状態でスチームを当てて整形するそうです。ここはかなり意外でした。今までニットタイの保管は吊り下げないほうが良いと商品説明等に書いてきましたが、時間が経つと縮む傾向にあるので吊り下げで多少圧がかかるくらいでも良いという驚きの答えを頂きました。製造工程を見るとこういうことも「なるほど」と思えます。

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機械は全て手作り。下はニットタイの形を決める型。

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職人さんとはニットタイについて沢山のお話をして頂きました。「強いこだわり」というより「強い愛着」のほうがしっくりくるくらい、ニットタイを楽しんで作っていらっしゃる感じでした。新しい柄にもチャレンジしようとされていて、機械はかなり古いですがまだまだ新しいニットタイが生まれる予感もしています。


もの作りの現場を見ると商品への愛着はさらに強くなります。今回の工場見学でこのニットタイへの思い入れも強く変わりました。


暖かさも増してきて上着を羽織ることもほぼなくなりました。これからはいよいよニットタイの季節。明るい夏色のニットタイを巻いてこの春~夏を楽しんでみませんか?

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TAVARAT Store Manager 山本 

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