松阪牛から作られた革、松阪牛レザーで作られた名刺入れ

松阪牛。この言葉を聞くと当然ですが霜降り肉をイメージされるかと思います。たっぷりさしの入った口の中でとろけるお肉。美味しいですよね。(といいつつほとんど食べたことが無いのですが・・・・)

今日のお話はそんな松阪牛の美味しく食べられるお店・・・
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の紹介ではございません。松阪牛鞣し(なめし)てつくられた皮革、松阪牛レザーで作られた名刺入れのご紹介です。

日本製本革名刺入れ 【 松阪牛レザー W字型マチ 全4色 】 Tps-026

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形状は王道のベーシックな名刺入れ。注目すべきはその滑らかな表情です。一般的に使用される本革よりも肌理が細かく滑らかな肌触りが特徴で、高貴でエレガントな雰囲気が漂います。

日本の牧場でしっかりと管理されて育った牛は傷もほとんどなく、牛革でありながら生前の傷なども非常に少いです(とはいえ生き物ですから傷が0ではないですが)。松阪牛ですから霜降り肉でイメージできるように、繊維に不飽和脂肪酸”という油分を大量に含んでおり、体温や摩擦などの外的要因によって革に含まれる油分が表面に浮き出し、通常の牛革では体感できないほどの艶が生まれます。

そのうえで染色は顔料にて行っており、長期にわたって色の変化が起こらない革となっていますので、色の経年変化はおこらないなかで滑らかさ、艶感が増してゆきます。

日本で人気の霜降り肉、なかでも最高級と言われる松阪牛。その脂分ゆえに従来は鞣し(なめし)が難しく皮革としての使用が難しかったのですが、技術の進歩によって革としての新しい一歩を踏み出すことができるようになりました。

ヌメ革の裏地

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 裏地には素上げのヌメ革を使用。表面は顔料により変化の少ない革に仕上げながら、裏地には一番変化の楽しめるヌメ革を使用しております。ヌメ革を使用した理由、まず機能面でみると

  • 滑らかで柔らかい松阪牛レザーを支える張りのある素材
  • 表地とヌメ革の生成り色が作るコントラストの格好良さ
  • 素材の丈夫さ

 といった点がございます。そしてもう1つ、色の変化です。植物タンニンでなめしたあと染色をしていない素上げのヌメ革は、日に当たることで日焼けをしたり手の脂分などで使い込むほどに艶を持ったりと、使用期間とともに持つ人それぞれの使い方によって異なった変化をしていきます。下の写真は以前にベルトの裏地に使用しているヌメ革で参考としてアップしたものです。

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 左は日よけをした状態、右は何もしていない状態。日光にまるまる数日当て続けただけでこの色の変化です。ここに手の脂分が加わって、飴色のようになります。実際使う場合は裏面の生地が日に当たったり手に触れたりするのはほんの一瞬なので数日、数週間でここまで極端な変化をすることはありませんが、長年使ううちにその変化を実感することができます。

表面は色の変化のないまま状態をキープし、内面は使う方のビジネスの成長に合わせて変化していく。長く大事に使っていくなかで、裏地の色の変化をみながらご自身の成長を感じて頂く、そんな名刺入れであってほしいと願っております。

 

Made in japan

松阪牛レザーは当然ですが日本で育てられた牛から採られた皮を日本で鞣し、染色、そして縫製をしています。日本製の皮革でも原皮がヨーロッパやアメリカのものが多いので、素材から日本で育ったものというのは決して多くはありません。まさにMade in japanの逸品といえます。

念引き

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少し技術的なお話になります。革製品を作る工程のひとつに念引きと呼ばれるものがございます。工具で革に溝を入れる作業なのですが、コバのへり返しの部分に入れて綺麗なコバを作るための下準備とするだけでなく、上の写真のように淵をスマートに魅せる効果があります。本製品には表面のステッチに沿っても飾り念と呼ばれる念引きを施しており、手間を加えた分、高級感のある仕上がりとなっています。

菊寄せ

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コバは生地を薄く漉いて折り返して仕上げていますが、角の丸くなる部分を綺麗に重ねて寄せていく作業を菊寄せといいます。細かな技術を擁するこの作業で製品の綺麗さが変わってきます。

W字型マチ構造

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マチの構造はW字型に仕上げました。上のイラストの通り、V字で仕上げるよりも干渉が少なく名刺の取出しがスムーズで、同じ大きさでもより多くの名刺を入れることができます。好みもあるかと思いますが、私はこの形が好きです。

このように外観、機能的両面を突き詰めて作られた松阪牛レザーの名刺入れ。名刺入れは名刺交換の際にまず目に入るものですから格好良いもの、良い印象を与えるものを持っていただきたいという想いがございますが、そんな想いに応えてくれるアイテムと自身を持っております。ぜひ一度カタログをご覧頂き、良ければ皆様のビジネスパートナーとしてお使い頂けたら嬉しく思います。

 

 さて、松阪牛レザーについては以前同じようなタイトルで記事を書かせて頂きました。

tavarat.hatenablog.jp

前回は本製品と同じ革(表地)で作られたマネークリップ。これで松阪牛レザーシリーズは2製品目となります。密かに好評を頂いておりますので財布等も作っていきたい所です。まだ先になりそうですが・・・・

 

松阪牛レザーの記事をこの時間に書いていると焼肉が食べたくなってきました。急激に冷えてきましたし、焼き肉や鍋の美味しい季節になりますね。

 

TAVARAT Store Manager 山本

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