ジオメトリックな世界をネクタイピンとカフスに 2018.02.02 TAVARAT-タバラット-

ちょうど去年の今頃だったと思いますが、新作のネクタイピンについての考察をデザイン担当と進めておりました。いくつかのデザインの中で、一見シンプルなデザインながら部位ごとのサイズ指定や説明書きの多いイラスト(ちょっと省きましたが元はもっと数字がびっしり。)。

f:id:tavarat_blog:20180202081826j:plain

ぱっとみた感じではなかなかイメージを摑むことが出来なかったのですが、デザイン担当Tの説明を聞いて「なるほど、面白い」と納得。

「一見シンプルに見えるが見る角度によって、もしくは正面から見たとしても平面でなく立体的な形、それも角度を細かく変えることで光の反射が異なり違う表情を見せられるようにしたい。」というイメージだそうです。

f:id:tavarat_blog:20180202082955j:plain

▲カフスでみるとこんな感じです。伝わりますでしょうか。

さて、イメージは面白いのですが果たしてこれをすんなり作ることができるんだろうか?このあとの工場との相談に不安を持ちつつ、しかしコンセプトやデザインは非常に気に入りましたので製品化を進めたいという気持ちで工場の担当者さんと打合せに向かいました。

工場の担当者さんも最初は「???」となっておりましが。なるほど、面白いという反応とともに「これ、作れるかな・・・」という不安の声もぽつり。しかし「とりあえずサンプルを作ってみましょう!」といういつもの前向きな回答を頂き、まずは試作を進めていただきました。

 

サンプル依頼からそこそこ時間が経ちましたがなかなかお返事が来ないので心配になって連絡してみたところ、「山本さん、これ思ったより難しいです。」というお返事。色々と試してみてはみるものの課題もおおいようでした。

金属系の製品は、海外で作る量販品などは大枠の型を作り、そこに素材を流し込んで作るダイキャストという作り方が多く、素材は亜鉛の合金が主に使われます。一方TAVARATのネクタイピンはフライスという掘削技術でもって、真鍮の板を1つ1つくり抜いていきます。このフライスの技術でこの形を作るのがなかなか難儀だそうで、時間がかかりそうとのことでしたので気長に待つことにしました。

その後も色々と細かい点について確認や修正を重ねながら、企画から半年以上経過した頃にようやく製品として形になってまいりました。

▼仕上がったのがこちら▼

f:id:tavarat_blog:20180202164120j:plain

▲ネクタイピン

f:id:tavarat_blog:20180202164136j:plain

▲カフス

どうでしょう。一見するとシンプルですが、よく見ると色々な角度に掘削されていて、カフスなどは特に見る角度によってはフラットにも見えるし角度があるようにも見えます。追加の加工としましては上段にサテーナ加工を施しマットな雰囲気に、タイピンの下段とカフスの斜め部分は鏡面仕上げにし、上段とのコントラストを作り上げました。

元のイラストと比べ角張りがなくなってしまったのは金属のバリ取りや面取り(角の角ばりを落とす)によるもので、流線型の形は元のイメージと少し違いもありますが私としてはこの流線型こそおしゃれで格好良いとも考えています。

撮影の難しさ

ネクタイピンやカフスといった小物は元々撮影が難しいアイテムです。小さいうえに反射や映り込みもあり、サテーナの雰囲気をどう表現するのかなどいつも頭を悩ます部分でもあるのですが、今回の製品はいつもにまして難しさがございました。
1つの面を綺麗に撮ろうと思えばどこかの面が反射したり、映り込んだり、もしくは影になったり。特にサテーナの加減はなかなか1枚では表現できず。画像によっては鏡面仕上げのようにも見えてしまいますが複数の画像と文字の説明でなんとか理解いしていただけるように商品ページは作成致しました。撮影スタッフ泣かせな製品ではございましたがそのぶん愛着の深い製品へとも仕上がっています。ぜひセットでお使いいただきたいですね。

f:id:tavarat_blog:20180202171620j:plain

f:id:tavarat_blog:20180202171851j:plain

f:id:tavarat_blog:20180202171853j:plain

ジオメトリック

製品の特徴をどう表現するのが正しいのかな・・・とデザインスタッフに聞いてみたところ「ジオメトリックですかね」との回答。ジオメトリックって何?って聞き返してみると「幾何学模様ですね」だそうで。デザイナーさんにはわりと知れ渡ったニュアンスだったそうですが如何せん私はそういった世界とは無縁でございますので恥ずかしながら知りませんでした。ということでこのタイピンとカフスは「ジオメトリックな世界を表現したタイピン・カフス」としてアピールしてまいります。

 

TAVARATのネクタイピン・カフスも少しずつですがラインナップを増やしてまいりました。とはいえまだまだバリエーションと言えるほどに数も揃えておりません。今年一年でどこまで・・・という部分はありますが、いまのところタイピン1種類とカフス3種類ほど製品化が進みそうです。

シンプルさと格好良さの共存。このコンセプトの元に、喜んで頂ける製品に励んでまいります!

\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\

TAVARAT Store Manager 山本 

f:id:tavarat_blog:20170420094432j:plain

\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\

今回の記事でご紹介したアイテム

Yahoo!

store.shopping.yahoo.co.jp

store.shopping.yahoo.co.jpAmazon

\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\

▼お勧めアイテム▼

f:id:tavarat_blog:20180202172511j:plain

f:id:tavarat_blog:20171212184244j:plain

f:id:tavarat_blog:20171212185950j:plain

f:id:tavarat_blog:20180124084722j:plain

\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\

TAVARAT アンテナショップ

大阪府泉佐野市俵屋332番4

 \\\\\\TAVARAT Yahoo!ショッピング店 \\\\\\

shopping.geocities.jp

 \\\\\\TAVARAT amazon店  \\\\\\

www.amazon.co.jp

 \\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\