日本一くどい商品説明のメンズ雑貨店TAVARAT。ブログもくどく長く製品へのこだわりを書いてゆきます。

Makuakeプロジェクトの名刺入れ、製品開発ストーリー

製品つくりのはじまり

クラウドファンディング、Makuakeにてプロジェクトを8月28日12時にスタートさせることになった名刺入れのプロジェクトストーリーPart5。プロジェクトスタートにむけての記事はこれでラストになります。最後の記事は商品開発ヒストリーと、part4までで書ききれなかったことなどを書いてまいります。

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名刺入れ作りはこの一枚のラフ画からスタートしました。TAVARATを運営するサイバール株式会社には「ものづくり部」という、商品開発に携わるスタッフが集まる部署があります。その中の若い女性スタッフが持ってきたのがこのラフ画です。

「こんな感じで真鍮と本革を組合わせた名刺入れって宇内金属さんで作れないでしょうか?こんなのがあったら格好良いかなと思うんですが。」

そういって出てきたラフ画には手書きで金属の箱のようなものと、そこに取り付けられた蓋で構成された名刺入れのようなものが書かれていました。

パッと見た印象で、「面白そう。けど難しいかな・・・いやできるかもしれないけどもの凄く高い製品に仕上がってしまうかも・・・」

金属加工といっても色々な種類があり、プレス加工が得意な宇内金属工業さんでこれをどう形にできるのか?と色々なイメージを頭に巡らせました。とはいえ自分で考えたところで全くイメージは進まないのでこのラフ画を元に、担当の方との打合せに向かいました。

宇内金属工業さんとの打合せでは
「ここをこうしたら・・・」「いや、それは難しいやろ。こっちでどうや?」
といった話でどんどん色々なアイデアがスタッフ同士で議論されていました。宇内金属工業さんとの打合せが楽しいのは基本的に「それは無理です」というお話が出てこないこと。結果的に難しくても、最初はだいたいこんな感じで色々な議論が始まります。私が始めて訪れたときもそうでした。まだショップやコンセプトすら固まっていない会社の商品について、真剣に耳を傾けお話を聞いて頂いたことを今でも鮮明に覚えています。

話が少し脱線しましたが、こうして議論を重ねた結果、「ひとまず試作してみましょう!」ということになりました。それから約1ヶ月後。「山本さん、サンプルができました。ただ・・・・ちょっと・・・うーんどうでしょう。」といった感じで連絡があり、どうも良いものができたという雰囲気は感じられなかったので不安になりながらサンプルを見ることに。

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「おお、ちょっと違うけどラフ画に近い。なかなか良いんじゃないですか?」と問いかけてみると、「山本さん、これ持ってみてください。」とのお返事。そこで手に持ってみると・・・・

 

「お・・・・・重いですね・・・^^;」

 

持ってみて不安の意味がわかりました。とりあえずできそうな方法で周りを真鍮で囲んで作って頂いたのですが想像以上にずっしりきました。

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軽いステンレスやアルミと違って、真鍮でこの形にしてしまうとかなりの重さになってしまいます。薄くすればもしかしたら軽くなるのかもしれませんが、そうなると強度が保てなくなります。真鍮は加工がしやすい金属なのですが、その分柔らかいために薄くした状態を保つということには向いていません。金属で作る以上、革だけの名刺入れよりは重くなるのは仕方ないとは思っていました。ただ、さすがに一線を越えてしまっている気がしました。

せっかういい感じできたのにこれでは製品化は難しい。ひとまずサンプルを持ち帰り、「うーん、今回はちょっと難しいかな」と製品化は諦めようとこのとき考えておりましたが・・・しかし宇内金属工業さんもサイバールの若手も諦めません。

この形から、製品として仕上げるにはどうすればいいか?の議論がここから何度となく繰り返されました。軽くするにはとにかく金属部分を減らす必用があり、真鍮の良さと革の良さを組合わせるのに最適なラインはどこ?どう作れば製品として成り立つの?そんな試行錯誤が繰り広げられ数ヶ月たったのち、次のサンプルが仕上がってきました。

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山本「おお、前回よりも革の存在感が出てますね。しかしこの丸いのは・・・カシメですか?なぜここにカシメが・・・・」

宇内金属工業D氏「側面を見てください」

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山本「こんなところに真鍮が!?」
D氏「両サイドに真鍮の棒を入れて、カシメで留めてみました!」

山本「おぉ!!!」

実際のやりとりがどうだったか記憶が曖昧ですが、こんな感じで2回目のサンプルを拝見しました。もちろん製品としてのセカンドサンプルですが、この間に何度も試作を重ねて頂いております。

重さは初回のサンプルよりも格段に軽くなり、これなら製品として問題のない範囲。中の形状はすでに完成形のもの(プロジェクトpart4参照)になっていて、真鍮の棒によって金属型の名刺入れのメリットでもある出し入れのスムーズさをしっかりと確保していました。これならいける!今までにない形で話題になるかもしれない!

そう思ったのですがまだ何かひねりが足りない気がしました。丸みを帯びた形がちょっとメンズ感が薄いような、インパクトに欠けるような・・・そんなところからこの作りに合ったデザインをスタッフと再構築。使い勝手にも配慮したいという想いも含めての作り直しとなりました。

そして最終的に出来上がったものがこのデザイン。

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 柔らかいデザインからメンズ雑貨らしい、力強い雰囲気に変わり、ホックを少し右に寄せることでちょっとしたことでですが使い勝手も向上させました。

こうして試作を重ねた期間は約1年。過ぎてしまえばあっという間ですがデザインの変遷をみるとその時間の長さをしみじみと感じます。宇内金属工業株さんにも本当に時間を割いて頂きました。

そうして出来上がったこの名刺入れ。できることなら多くの方の目に留まる形でスタートさせたいという想いもあり、弊社で実績のあったクラウドファンディングのMakuakeにてプロジェクトを企画させて頂く事になりました。特徴的なデザインで機能的な部分も兼ね備えた名刺入れですが、これが本当に受け入れてもらえるのか?気に入って頂けるのか?と不安に思う部分もあり、Makuakeのユーザー様を通してその評価を見てみたいという部分がございました。

それと、今回の製品作りについてだけではなくTAVARATのスタートから製品作りを支えて頂いた宇内金属工業さんについても沢山の方に知って頂きたいという想いもございます。このMakuakeプロジェクトを通して、大阪の工場が手がける新しい商品作りとその想いをぜひご体感ください。

 

工程の追記

Part4までで書ききれなかった工程写真を少しだけ追加です。革づくりの基本的な工程ではありますが・・・・まずはコバ磨き。

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↑静止画だと伝わりにくいですが、丸い部分は高速で回転しています。これでコバ(側面)を磨くことで、毛羽立ちを抑えたり艶だしをしたりします。

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↑こちらは面取り。革を裁断した状態は角が尖って使用感もわるいし、そこから毛羽立ったりもします。砥石で丁寧に角を落としていくのですが手作業で一つ一つなのでなかなか大変です。ただ、見た目にも影響する部分ですので手は抜けません。

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↑そしてステッチ。両サイドにステッチはないのですが、蓋の部分の表裏を合わせるのに縫製が必要です。一つ一つ線がずれないように丁寧に縫製していきます。

他にも沢山の工程がありますが、主なところをご紹介させて頂きました。名刺入れ1つを作るのにも非常に沢山の工程があること、知って頂けると幸いです。

近年は色々な商品が溢れ、安ければ良いという雰囲気も少なくはありません。もちろん安くてしっかりとした商品であればそれは素晴らしいことですし、TAVARATにも「TAVARAT-FLAT-」という価格帯を抑えたセカンドブランドもございます。ただ、価格を抑えた結果、革をただ型で抜いて縫製しただけでコバ処理も裏地処理もされていない商品が職人の技としてmade in japanの名のもと格安で売られていたたり、本革でないものを「本革」として売る事業者さんがいたり、お金で買った商品レビューでお客さんを騙したり、元々その値で売るつもりのない価格を定価に据えてめちゃくちゃな2重価格を設定したりなどなど、ネットでお客様が商品を購入する上で必要な情報がわかりにくくなってきている気がします。

TAVARATがそうあってはいけないと、できる限り情報発信をし、商品について理解・納得したうえで購入していただけるスタイルを、そして顔の見えるネットショップを目指してきました。しかし、しっかりと伝えようとして頑張れば頑張るほど「文字が多い」「見にくい」という今の時代の必要とされるものと相反する部分に直面したりもします。よりわかりやすく、より伝わるように、試行錯誤は続きますが「真面目に実直に」この部分を曲げずに頑張ってまいります。

長くなりましたが5回に分けてお伝えしてきました今回のMakuakeプロジェクト・真鍮×本革名刺入れのストーリーは如何でしたでしょうか?ぜひご参照いただき、この製品の魅力やTAVARATや宇内金属工業株式会社の取組み、想い、少しでも伝わりましたら嬉しく思います。Makuakeでのご支援、よろしくお願い致します!

 

 

TAVARAT Store Manager 山本 

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Makuake×TAVARAT プロジェクトストーリーPart1はこちら↓

tavarat.hatenablog.jp

Makuake×TAVARAT プロジェクトストーリーPart2はこちら↓

tavarat.hatenablog.jp 

Makuake×TAVARAT プロジェクトストーリーPart3はこちら↓

tavarat.hatenablog.jp

Makuake×TAVARAT プロジェクトストーリーPart4はこちら↓

 

tavarat.hatenablog.jp

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Makuakeプロジェクトページはこちら↓↓

【MakuakeプロジェクトURL TAVARAT】
https://www.makuake.com/project/tavarat/

《※ページは8月28日(月)12時~しか閲覧できません。それ以前は404エラーが表示されます。》

 

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【MakuakeプロジェクトURL タオルショップブルーム】
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