カーフレザーのドレスベルト【TAVARAT Tps-015】

TAVARATではこの春に数種類のベルトの販売をスタートさせております。その中の1つ、ドイツワインハイム社製のカーフレザーを使用したベルトのご紹介です。

f:id:tavarat_blog:20160603083240j:plain

さて皆様、「カーフレザー」という名称、聞いたことはございますでしょうか?「レザー」とひとえに言いましても非常に様々なものがございます。

それこそ合成皮革もフェイクレザーとか言われますので「レザー」の1つなのかもしれません。(酷い業者さんや知識の無いショップ店員さんなんかですとこのあたりの知識がないまま合成皮革を「レザー」として販売されることもあるそうですが・・・)

最近は本革製品を「リアルレザー」ということもあるから余計にややこしく、本革は「レザー」でいいじゃないかと思うのですがこのあたりは業界やショップさんによって様々です。ですからなおのことお客様にはわかりにくいですよね・・・

 

話が少しそれましたが今回の商品、カーフレザーは「本革」の中の種類となります。本革といっても非常多種多様です。なめし方(原皮を革にする行程)、染め方など行程によっても大きく異なってまいりますし、そもそもなんの動物からできた革か・・というところもございます。牛革、羊革、豚革、爬虫類革などなど・・・その種類は多岐にわたります。「カーフレザー」というのは牛から作られた革ですが、その革が生後何ヶ月の牛を使用して作られたものかという点での分類を指すのです。

下記が一般的な牛の分類となります。

・カーフレザー

生後約3~6ヶ月の仔牛から作られた革

・キップレザー

生後6ヶ月~2年までの牛から作られた革

・カウハイド

生後2年ほどの出産を経験している雌牛

・ステアハイド

生後2年以上の雄牛(生後3~6ヶ月頃に去勢されている牛であることが一般的)一般的に販売されている「牛革」はこれに分類されることがほとんどです。もちろん原皮の種類やなめし方、染め方で大きく仕上がりは異なります。

 

ということで、「カーフレザー」とは要するに生後どれくらいの牛から作られた革なのか・・・というところの分類となります。

 

ではこの分類の中で「カーフレザー」はどういった特徴を持つのか。人も同じですが、赤ちゃん、子供の頃は肌が非常に肌理細やかで、その分繊細でもあります。大人になるにつれて荒くなったりシワが増えたり、そして例えば火傷であったり大きな怪我であったりといった形で傷がついたりもします。その分大人になればなるほど丈夫にもなります。

牛革もそれと同じで、生後3~6ヶ月という仔牛のうちに作られた革は牛皮革の中で一番肌理が細かい特徴があります。そして牛革の特徴でもある傷やシワといったものが極めて少ない(もちろん0ではありません)皮革でもあるため、高級なアイテムに使用されることが多い革でもあります。

 

説明が長くなりましたが、今回のベルトはこのカーフレザーを表地に使用しております。

f:id:tavarat_blog:20160603185554j:plain

肌理の細かさ、伝わりますでしょうか?カウハイドやキップレザーにもそれぞれに特徴があって良さはそれぞれに違うのですが、この肌理の細かさはカーフレザーならではのもの。非常に滑らかで、それでいてのっぺりとしておらず、本革の良さを最大限に持ちつつスムースな表面は非常に高級感があり、スーツをドッレシーに着こなしたいという方にぴったりの一本だと思います。

 

このカーフレザーはドイツのワインハイム社製です。150年の歴史をもつカールフロイデンベルグ社の伝統と技術を引き継ぐ形で2003年に誕生したタンナー(皮革製造業者)で、高品質なカーフレザーの製造を担っています。

f:id:tavarat_blog:20160603190612j:plain

ベルトの裏地には日本製のヌメ革を使用。

f:id:tavarat_blog:20160603190822j:plain植物タンニンでなめされた素上げのヌメ革は表面の傷がつきやすいものの非常に堅牢で丈夫なため、長年の使用にも十分耐えうる革です。使い始めは少し固いかもしれませんが、使ううちに繊維がほぐれ、柔らかくなってまいります。

ヌメ革の面白いところは色の変化です。日光による日焼けや、手やケア用オイルの油分などで少しずつ深い色合いに変化してゆきます。長年使い込めば飴色にもなります。長年使い込むうちに徐々に変化していく色合い、他に二つとない自分だけの色に染まっていく過程がヌメ革の楽しみでもあります。

下の写真は約3週間日光に当て続けた結果の色の変化です。

f:id:tavarat_blog:20160603191804j:plain

ベルトの切れ端の片方にカバーをかけ、3週間置いておいた結果、カバーをかけていた部分は当然変わりませんが、日光に当たり続けた部分は見事に焼けておりました。

ベルトの場合、こちらの面は表に出てきませんのでこのような極端な変化はないかと思いますが、それでも色々な環境に作用して変化してまいります。

(※窓に近い場所に裏面が日に当たるようにして保管していると、知らない間に色が変わってきます。意図せずこうなると「変色してしまった」と思ってしまう方がいらっしゃるのでご注意下さい。)

 

f:id:tavarat_blog:20160603192334j:plain

革の色がブラックとダークブラウンの2色となりますが、このベルトにはバックルの選択肢も追加させて頂きました。サテーナ加工(艶消し)を施したシルバーとゴールドのメッキのバックルはどちらもとても格好良い仕上がりとなっています。

 

ということで本日は表面にドイツワインハイム社製カーフレーザーを、裏面に日本製のヌメ革を使用したベルトをご紹介させて頂きました。

 

ベルトは最近合皮のものや廃革を繋ぎ合わせた革など、低価格のものがたくさん出ております。それはそれで良さもございますが、やはり耐久性というところでは満足いけるものはなかなかございません。安いベルトを何度も買いなおしていると結局数万円といった出費にもなります。ビジネスに欠かせないドレスベルトでございますので、少し値段はしますが長く使えるものをお使いいただきたいというのが私の願いでございます。間もなく父の日でございますが、お父様への感謝の気持ちにもぜひご検討くださいませ。

 

TAVARAT Store Manager 山本

----------------------------------------------

Amazon店のカタログはこちら↓

 Yahoo!店のカタログはこちら↓

store.shopping.yahoo.co.jp