本日は新商品のエンベローブ型名刺入れTps-013のご紹介です。
エンベローブ型。もしくはレター型といった言い方にもなりますが、名刺入れの形状としては少し珍しい形になります。見た目のままですが、封筒の裏側のような形状をしています。
名刺入れの形状、一般的には下の2種類がベーシックな形となります。
ひとつは【ササマチ型】。笹の葉の先端のような形状のためにそう呼ばれるようになったそうです。
よく見かける形状で、名刺の収納数は30枚前後が一般的です。↑は当店のTAV-019名刺入れですが、見た目のコンパクトさ以上に最大50枚ほど収納可能です。コンパクトさと収納を兼ね備えた一番使いやすい形状だと思います。
次はこちら、【通しマチ型】
マチが差し入れ口から底まで並行した高さになっていて、たくさんの名刺(50枚~)を収納することができます。沢山の名刺を持ち歩く方には使い勝手の良い形となりますが、スーツのポケットなどに入れておくには少しかさ張る可能性もあります。
名刺入れの形状として一般的なこの2つに対して、薄さを求めて作られた形状がエンベローブ型になります。
名刺の収納枚数は最小限の約10枚。そのため名刺の厚みはササマチ型の約半分以下です。
左がササマチ型で右がエンベローブ型です。ササマチ型に名刺をどれだけ入れるかで厚みも変わってくるのですが、上の写真はどちらも10枚入れた状態です。どちらもフタ側から撮影しておりますが、エンベローブ型もどうしてもフタ部分が少し膨らんでしまうのですが、実際はもっとコンパクトに感じられるかと思います。
このサイズですと、スーツの胸ポケット(外側)にも違和感無く納めることができ、スマートに名刺を取り出すことができます。
名刺をたくさん必要とする若手の外周りの営業さんには少し使いづらいアイテムですが、基本的に社内にいて名刺保管ケースを別に持っている方、外回りでも使用する名刺は一日数枚という方にはこれくらいコンパクトなものの方が使い勝手は良いかもしれません。お使いのシーンに合わせてお選び頂ければと思います。
本製品は日本製です。大阪の革職人さんに製作を依頼しました。シンプルなアイテムだけに細かなディテールが大事になってきますが、熟練の職人さんによって縫製まで綺麗に仕上がっております。
使用しております革はビゾンテ革のスムースレザー。少量のクロムを使用してなめした後、タンニンオイルを塗りこんだコンビネーションなめしの革です。クロムの良さとタンニンの良さを兼ね備えたこの革は、適度な艶を持ちながらマットな雰囲気で高級感があり、それでいて使い込むほどに革にしっかりと塗りこまれたオイルが馴染んできて良い艶となってきます。
革は一枚革にて作り上げています。製品としての薄さを保ちながら一定の強度「ペラペラした感じにならないような厚み」を確保するには裏張りをせず、一枚革でするのがベストと考えたからです。裏地はしっかりと処理を施し、できるだけ毛羽がでないようにしております。
【取り出しやすさへのこだわり】
それともう1点大事なこだわりがあります。それは横幅。この製品は横幅が11.4cmというサイズになっています。名刺入れで一般的な横幅は11cm。そのためエンベローブ型の名刺入れもこのサイズで作られるものが多いのですが、マチのないエンベローブ型で11cmの形は非常に取り出しにくいです。1枚2枚なら問題ないですが、10枚入れると必ず引っかかってしまいます。
この問題をクリアするため、製品化にあたっては横幅の試作を致しました。最初は11.8cmで作ってみたのですが、取り出しやすくはなったのですがたった8mm大きいだけで第一印象で「でかい」と感じました。厚みがコンパクトでもなんとなくサイズに威圧感がでてしまい、これでは薄型の意味がないので再度サイズ調整。そうして1cm単位で調整してたどりついたのがこの11.4cmという横幅。名刺を10枚入れてもスムーズに取り出せて、それでいて威圧感のない大きさとして、このサイズがベストだったのです。
こうした細かな工夫を加え、シンプルな形状の中に「薄くて持ち運びやすく、それでいて使いやすい」という機能性を加えました。
コンパクトで格好いい名刺入れを探していた!という方、ぜひTAVARATのエンベローブ型名刺入れをご検討下さい。