染料(芯通し)で染めたレザー

今日も非常に寒いですね。ここ大阪泉佐野でも今年初めて雪が降りました。といってもパラパラと降った程度で積もるようなものではないのですが、今年は暖冬で一度も雪が見られないかもと思っておりましたのでちょっとホッとしました^^
 
とはいえただでさえ気温が低い中で、風邪でシャッターの揺れる音が絶えず。寒さが何倍増しくらいに感じられる一日でございました。
 
さて、今日は商品について少し。
 
当店では本革製品を扱っておりますが、本革と言っても多種多様で、革の素材が牛なのか羊なのか馬なのか、革のなめし方はなんなのか、染め方はなんなのか、書き出したらキリがないくらい多種多様です。
 
そんな中の1つ、染め方について。

 

 
革の染め方は大きく分けて顔料と染料に分かれます。顔料は表面に乗っけるイメージ。染料は素材を染めこんでいくイメージです。
 
一般的に流通しやすいのは顔料です。革が本来持つ傷、シワ、ムラといったものを見えなくしたり目立ちにくくしてくれますしロット間での色ぶれが起こりにくく、商品の流通上で扱いやすくなります。表面を顔料で覆ってしまうので基本的に革の経年変化といったものが起こりにくいです。
 
一方で染料染めは革の素材を染めこんでいきます。革らしさを残し、使い込めば使い込むほど色の変化や質感の変化を楽しむことができます。しかし、革が本来持つ傷やシワなどを隠すことができません。革が好きな方はそれをほかに1つとない個性として楽しんで頂けるのですが、場合によっては「傷がある、不良品じゃないのか?」と言われることもあり、流通上では扱いが難しいといったデメリットがあります。
 
それぞれにメリット、デメリットがあり、当店で扱っている商品にもできる限りそれぞれのメリットを活かした製品ラインナップを心がけております。
 
さて、染料による染めの中で「芯通し」と呼ばれる染め方があります。表面だけでなく、革の芯(深く)まで染めこんでいくのです。この芯通しで染められた姫路産のサドルレザーを使っているのがTps-001ドレスベルトとTps-002キーホルダー、Tps-010のウォレットコードです。(Tps-003Rのブラックとダークブラウンにも使用)
 
この中でもTps-002とTps-010は、この芯通しで染められた革の良さを一番実感して頂けるアイテムです。貼り合せでなく厚みのある一枚革で作っておりますが、この厚みの革なのに裏側までしっかりと色がついています。ご使用いただいている皆様にはぜひ裏側まで一度じっくり眺めて頂きたいな・・・と^^
 

f:id:tavarat_blog:20160119173554j:plain

今日は革の魅力の中でも染め方について簡単に書かせて頂きました。
 
北風が強いなかでございます。今日もどうぞお気をつけてご帰宅くださいね。晩御飯は暖かい鍋など食べたいものです^^
 
TAVARAT Store Manager 山本
---------------------
TAVARAT Amazon店はこちら
---------------------